トップウイングサイバーサウンドグループは、イギリスiFi audio のアース切断アイテム「GND Defender」(グランド ディフェンダー)と、DCサプレッサー「DC Blocker」(ディーシー ブロッカー)を発売する。主電源に関するアースループ、交流におけるDC電圧などの問題を解決するアクセサリーだ。

●インレット挿込型アース切断アイテム:
GND Defender ¥16,500(1個、税込)、¥41,800(3個、税込)、¥51,700(4個、税込)、¥61,600(5個、税込)
●インレット挿込型DCサプレッサー:
DC Blocker ¥19,800(税込)

 両モデルは、同じサイズと入出力で見た目は似ているが、それぞれ異なる問題に対処できるように設計されている。そのため単体でも、ふたつを組み合わせて(上の写真のようにつないで)使ってもいい。

 まずGND Defenderは、アースループを解消するアイテム。アースループとは、システム内の2台以上の機器が異なる経路で共通のアース(またはグランド)に接続されている場合に発生する。スピーカーからハムやバズノイズが聞こえる場合、あるいは音が濁っている場合にはアースループの問題が考えられる。

 GND Defenderは、機器の電源インレットと電源ケーブルの間に接続することでアース接続を切断できるという。オーディオ機器の数によっては、複数のGND Defenderが必要になる場合も考えられる。そこで今回はよりお得に入手できる3〜5個入りのパッケージも用意されている。

 一方のDC Blockerは、オーディオ機器の性能に影響を与え、トランスのハムノイズを引き起こす原因となる主電源の直流(DC)電圧問題に対応するアイテムだ。

 オーディオ機器で使う理想の電源は、正相と逆相を交互に繰り返す完全に対称な正弦波で、純粋な交流(AC)だ。しかし実際にはさまざまな理由により、家庭に届くAC電圧は程度の差こそあれ直流電圧で汚染され、「DCオフセット」を引き起こしている。

 一般的なオーディオ機器に搭載されているACトランスは、主電源に多くの直流電圧が存在するとトランスが飽和状態になり、ハム音を発生させる場合がある。この現象は、トロイダルトランスを搭載したアンプに顕著に現れ、電力供給にも影響を与える可能性があるという。DC Blockerは電源の直流電圧成分を除去することで、この問題を解決してくれる。