ミックスウェーブは、米国のIEMメーカー、64 Audio(シックスティーフォーオーディオ)の新製品「Fourt Blanc」を、11月25日(金)に発売する。市場想定価格は¥561,000前後(税込)で、日本国内50台限定。

 Fourt Blancは、カスタム設計のオープンダイナミックドライバー、バランスド・アーマチュアドライバーと2基のtia(Tubeless In-Ear Audio)ドライバーを搭載した4ドライバー構成のモデルだ。

 このドライバー構成で再生される音のディテイルは、高い解像度をもつtiaシステムの集大成として、録音された音楽に命を吹き込む、Fourt Blancでしか叶えることができない音楽を体験させてくれる。

 このtiaテクノロジーとは、不要な共振や歪みを抑え、透明度が高くリアルなサウンドを実現することを目的とした独自のIEM設計技術で、「tiaドライバー」と「tiaシングルボアデザイン」「tia アコースティックチャンバー」という三つの要素で構成されている。Fourt Blancはこの3つを採用しており、4基のドライバーには音導管やダンパーなどの音の流れを妨げるものは一切搭載しておらず、ドライバーから出た本来の音をユーザーの耳にダイレクトに届けてくれる。

 ダイナミックドライバーには新設計フィルターを搭載。このフィルターは、高精度なテキスタイルメッシュ素材でできており、背圧を低減してフィルターとドライバーコーンの間の乱流効果を鎮めることができるそうだ。この結果、Fourt Blancの歪みを半減し、リニアリティを向上させている。

 低域用ドライバーの配線にはCardas Audioの27ゲージ Grade1(Ultra) Low-Eddy Copperを採用することで、リニアリティが大幅に向上し、歪みを半減させた。Mundorf社製の金を含んだプレミアムな銀はんだの使用も、Fourt Blancの音質を飛躍的に向上させている。

 純白の筐体は、航空宇宙産業などに向けた製品を製造している米国・Kaiser Aluminum CorporationのT6061アルミニウム合金を採用。この素材は耐食性、強度、機械加工性とアルマイト処理後の外観が美しいことから選ばれたという。アルマイト処理とセラミックコーティングを組み合わせることで、高い耐久性を最大限に引き出している。

 ケーブルは3.5mmプラグに加え、バランスプラグ(4.4mm5極)のShieldedSilver-Core Cableを新たに追加。導体には純銀コア線と銀メッキ銅線を6×6×1で撚り合わせて作り上げている。カスタマイズされたスプリッターやプラグパーツなどと合わせることで、優れたサウンドだけでなく、スタイルとしてもトータルコーディネートできるようにデザインされている。

 またFourt Blancでは、鼓膜にかかる空気圧を低減してリスニングの疲労を軽減し、聴覚保護にも役立つ独自技術の「apex(Air Pressure Exchange)」も搭載されている。イヤホンを装着すると外耳道は密閉された状態になり、その状態でイヤホンから音を流すことで生まれる空気圧が耳への疲労を引き起こしたり、鼓膜へ負担をかけることで、難聴へつながるリスクになる可能性もある。「apex」は密閉された外耳道内の空気圧を外に逃がすことにより、鼓膜への負担を減らし、耳の疲労を軽減する特許技術だ。

「Fourt Blanc」の主なスペック

●型式:ハイブリッド型
●使用ドライバー:低域用ダイナミック型×、中域用tiaドライバー×1、中高域ドライバー×1、高域用ドライバー×1
●再生周波数特性:5〜20,000Hz
●インピーダンス:10Ω@1kHz
●入力感度:114dB@1kHz@1mW
※付属品:64 Audio Premium LeatherCase、3.5mm Pearl Premium Cable、4.4mmShielded Silver-Core Cable、イヤーチップ(シリコン、Spinfit、TrueFidelity)、ステッカー、保証書(1年間)