アクシス(Hall D5)
●製品ジャンル:スピーカーシステム
●ブランド:Fyne Audio
●製品名:Vintage Twelve
●価格:¥5,170,000(ペア、税込)
●発売時期:2022年12月
●製品ジャンル:スピーカーシステム
●ブランド:Fyne Audio
●製品名:Vintage Classic X
●価格:¥1,540,000(ペア、税込)
●発売時期:2022年12月
今回の目玉は、元タンノイのポール・ミルズ率いるエンジニアたちがスコットランドで2017年に創設したFyne Audioによるスピーカーシステム「Fyne Vintageシリーズ」。このシリーズには、「Vintage」と「Vintage Classic」の2種類があり、それぞれに他のシリーズ同様、口径違いの複数モデルがラインナップされている。
見るからにタンノイといった風情だが、実は会社設立当初からこうしたモデルを出す計画はあったとのこと。ただ、タンノイの単なるイミテーションではないことを示すために、現代の最新技術である点音源ドライバーIsoFlare、有害な共振を抑えるエッジFyneFlute、低域を下に放射する特許技術BassTraxシステムを搭載した中堅・入門モデルを世に出して定評を得てから、満を持しての登場となったとみられる。
そのほかにもFyne Audioのフラッグシップ「F1-12」のリファインモデル「F1-12S」や、lumen whiteの「ALTAI」といったスピーカーを、Dan D’Agostino、Ayre、FMアコースティクス、Ayonのアンプでドライブ。ソース機器にはMSBのデジタル機器やbergmannのアナログターンテーブルらが用いられた。
ヨシノトレーディング(D502)
●製品ジャンル:コントロールアンプ
●ブランド:EAR
●製品名:EAR 912
●価格:¥2,178,000(税込)
●発売時期:受注休止中
●製品ジャンル:ステレオパワーアンプ
●ブランド:EAR
●製品名:EAR 534
●価格:¥877,800(税込)
●発売時期:受注休止中
ヨシノトレーディングでは、ロックバンドのためのスタジオワークで研鑽を積んだティム・デ・パラヴィチーニによるイギリスEAR(Esoteric Audio Research)の真空管アンプでのデモンストレーションが行なわれた。
今回のショウでは、新しいステレオパワーアンプ「EAR 300B」を使ったデモンストレーションも考えてはいたが、ロシア情勢によりロシア製真空管の入手が困難となっていることに鑑み、今ある製品で音楽を楽しんでもらおうという趣向に切り替えたという。
コントロールアンプには「EAR 912」(白と黒のミックスカラーは初公開)と「EAR 324」。パワーアンプにA級50Wステレオ出力の「EAR 534」、プレーヤーにノッディンガム・アナログのターンテーブルやCD専用機「EAR Acute Classic」を揃えた。
ロシアの真空管にこだわる芳野さんのためにも一刻も早いロシア情勢の終結を早く願うばかりだ。
ユキム(D503)
●製品ジャンル:トーンアーム
●ブランド:Thales
●製品名:STATEMENT
●価格:¥2,860,000(税込)
●発売時期:発売中
●製品ジャンル:ターンテーブル
●ブランド:Thales
●製品名:TTT-Compact 2
●価格:¥2,090,000(税込)
●発売時期:発売中
●製品ジャンル:MCカートリッジ
●ブランド:Xquisite
●製品名:CA
●価格:¥1,320,000(税込)
●発売時期:発売中
ショウの試聴企画で登場する目玉は、Thalesのバッテリー駆動ターンテーブル「TTT-Compact 2」&リニアトラッキングアームの「STATEMENT」、世界初のコイルコア一体型セラミック・カンチレバーをもつカートリッジXquisite「CA」によるアナログ再生だ。
ただ、同社が本気で普及に務めているのは、リボントゥイーターが特徴的でアナログバランス入力を持つAIRPULSEのアクティブスピーカー「SM 200」を、EarMenのDAC「Tradutto」とヘッドフォンアンプ「CH-AMP」で鳴らす、シンプルながら本格的な省スペースコンポーネントシステムだ。
●製品ジャンル:アクティブスピーカー
●ブランド:AIRPULSE
●製品名:SM200
●価格:オープン
●発売時期:未定
●製品ジャンル:ヘッドフォンアンプ
●ブランド:EarMen
●製品名:CH-AMP
●価格:オープン
●発売時期:2022年11月予定
近時定着しつつあるアクティブスピーカーの先鞭となったAIRPULSEのXLR入力端子まで、DAC-プリ間を4.4mm端子のコネクター、プリ-スピーカー間を4.4mm-XLR変換ケーブルでフルバランス伝送で繋ぐそのサウンドは、サイズを超えたハイエンドとして印象に残った。
(取材・文・写真:遠藤義人)