タイムロード(G404)

▲スピーカーシステム「HYLIXA」をCHORDのアンプでドライブ

●製品ジャンル:コントロールアンプ
●ブランド名:CHORD
●製品名:ULTIMA PRE3
●価格:未定
●発売時期:未定

●製品ジャンル:パワーアンプ
●ブランド名:CHORD
●製品名:ULTIMA 5
●価格:¥2,530,000(税込)
●発売時期:発売中

●製品ジャンル:スピーカーシステム
●ブランド名:NODE
●製品名:HYLIXA
●価格:¥7,040,000(税込)
●発売時期:発売中

 タイムロードブースでは、小型軽量で独創的な3D音場を奏でる3Dプリンティングで製作されたNODEのスピーカーシステム「HYLIXA」に、イギリスCHORDの新製品コントロールアンプ「ULTIMA PRE3」をモノ使いして接続、ステレオパワーアンプ「ULTIMA5」でドライブするシステムを中心にデモンストレーションが行なわれた。

 HYLIXA独特の豊かな音場とCHORDの低歪みで豊かな音楽性を生かした様々な企画で来場者を集め、寺島靖国による「ヨーロッパジャズと音楽空間表現」では、CDからFLACに落としたECMのヨーロッパジャズが音場豊かに伸び伸びと鳴っていたのが印象的だった。

▲ラック右列上から、CHORDのコントロールアンプ「ULTIMA PRE3×2」、パワーアンプ「ULTIMA5」

ナスペック(G405)

▲PILIUMの「Alexanderプリ」とソース機器などが並ぶ

●製品ジャンル:コントロールアンプ
●ブランド名:PILIUM
●製品名:Alexander
●価格:¥7,700,000(税込)
●発売時期:年内受注開始予定

●製品ジャンル:モノーラルパワーアンプ
●ブランド名:PILIUM
●製品名:Hercules
●価格:¥6,875,000(1台 税込)
●発売時期:年内受注開始予定

 ナスペックは新製品が目白押し。

 まずは新たな取り扱いブランドPILIUM。2014年にギリシャで設立され、究極の音楽的忠実性をモットーにスタートしたが、「MAGICO M9」のデモンストレーションに使われて一躍注目を浴びた。このブランド追加により、ナスペック扱いのブランドは17になった。価格、威風、ナチュラルなサウンドは、コントロールアンプの「アレキサンダー」、パワーアンプの「ヘラクレス」という名称が伊達でないことをうかがわせる。

 このアンプが再生するスピーカーシステムは、ユニークなモジュラー式キャビネットが特徴の、フランスのAudioNecのEVOライン。今年は、昨年デモンストレーションした「EVO2」に対し、上にもウーファーユニットを足した仮想同軸の「EVO3」でデモンストレーションした。1860mmにもなる長身のシステムはウーファーに目を奪われがちだが、EVOラインの肝はメインドライバー「DuoPole」。これで400Hzから12kHzまで再生し、見た目とは裏腹のナチュラルサウンドを奏でる。

▲フランスのAudioNec「EVO3」をPILIUMの「Hercules」でドライブ

●製品ジャンル:スピーカーシステム
●ブランド名:AudioNec
●製品名:EVO3
●価格:¥14,850,000(ペア・税込)
●発売時期:発売中

 また、同社取り扱いのボリュームゾーン、今年創立50周年を迎えたイギリスのスピーカーブランドMonitor Audioが、いよいよフラッグシップPlatinumを3G化。トランスデューサーMPD(Micro Plated Diaphragm)とドライバーRPD(Rigid Plated Diaphragm)をIIIにリニューアル、エンクロージャーも独特の曲線を描く形に変貌を遂げた。

▲Monitor Audioの「Platinum 3G」

●製品ジャンル:スピーカーシステム
●ブランド名:Monitor Audio
●製品名:Platinum 3G
●価格:¥2,640,000(Platinum 300 3G、ペア・税込)
●発売時期:2023年1月発売予定

 このほかにも、PLAYBACKDESIGNSがDream Seriesのノウハウを継承しつつ開発したSACD/CDプレーヤー「MPS-6」をデモンストレーションに使用したほか、オーストラリアのVienna Acousticsの新製品「Haydn Symphony Edition Signature」と「Liszt Reference」の発売をアナウンスした。

▲PLAYBACKDESIGNSのSACDプレーヤー「MPS-6」の内部

●製品ジャンル:SACDプレーヤー
●ブランド名:PLAYBACKDESIGNS
●製品名:MPS-6
●価格:¥3,630,000(税込)
●発売時期:11月受注開始予定

▲Vienna Acousticsの新スピーカーシステム「Haydn Symphony Edition Signature」(再生中のブックシェルフ型)と「Liszt Reference」(奥のトールボーイ型)

●製品ジャンル:スピーカーシステム
●ブランド名:Vienna Acoustics
●製品名:Haydn Symphony Edition Signature
●価格:¥484,000(ペア・税込)
●発売時期:2023年発売予定

●製品ジャンル:スピーカーシステム
●ブランド名:Vienna Acoustics
●製品名:Liszt Reference
●価格:¥1,430,000(1本・税込)
●発売時期:2023年発売予定

 AVのジャンルでも、STORM AUDIOのAVコントロールアンプがMK3化したほか(ISP MK3)、FIBBERの世界初HDMI2.1b認証光HDMIケーブル「ULTRA8KII」発表など、新製品が目白押しだった。

▲STORM AUDIOの「ISP MK3」

●製品ジャンル:AVコントロールアンプ
●ブランド名:STORM AUDIO
●製品名:ISP MK3
●価格:¥2,420,000(ISP.16 AnalogMK3、税込)
●発売時期:11月受注開始予定

アキュフェーズ(ACCUPHASE/G407)

▲「A-300」は、MOSFET20パラプッシュの出力段は従来モデルを25%上回る125W(8Ω)を実現。質量46kg

●製品ジャンル:モノーラルパワーアンプ
●ブランド名:ACCUPHASE
●製品名:A-300
●価格:¥1,485,000(1台・税込)
●発売時期:発売中

 1972年創業、6月で50周年を迎えたアキュフェーズ。2018年の「E-800」インテグレーテッドアンプにはじまる周年企画モデルは、プリアンプ「C-3900」、「DP-1000」&「DC-1000」セパレートSACDプレーヤー、インテグレーテッドアンプ「E-5000」を経て、このたび第5弾に満を持して創業以来の伝統を誇るA級パワーアンプの「A-300」を持ってきた。

 また、新製品のAB級プリメインアンプ「E-4000」は、フラッグシップの「E-5000」(¥1,045,000・税込)に続く中核かつもっとも売れ筋の「E-480」の後継モデルで、もっとも既存ユーザーの関心を呼んだ。

▲「E-5000」の技術を踏襲しながら、4パラレル・プッシュプルAB級動作で180W/ch(8Ω)を実現したステレオインテグレーテッドアンプ「E-4000」

●製品ジャンル:インテグレーテッドアンプ
●ブランド名:ACCUPHASE
●製品名:E-4000
●価格:¥693,000(税込)
●発売時期:11月中旬

 忘れてならないのが、日本で初めて同社が取組んだクリーン電源。今回お披露目された「PS-1250」が持つ、正面ディスプレイに入出力電源の波形が表示される機能は、「当初からやりたかった表示手法」だという。

▲定格出力1200VAのクリーン電源「PS-1250」。ワンプッシュで出力電力、入出力電圧、入出力歪率、入力波形、出力波形の表示切り替えが可能

●製品ジャンル:クリーン電源
●ブランド名:ACCUPHASE
●製品名:PS-1250
●価格:¥880,000(税込)
●発売時期:未定

 なお、アキュフェーズは9月21日に値上げしているが、一律でなく製造コスト上やむを得ない一部の製品のみにとどめている。このオーディオショウでも技術者自らが説明するなど、既存ユーザーとの繋がりを大切にする姿勢がみられた。

▲AB級ステレオパワーアンプのフラッグシップ「P-7500」も展示

(取材・文・写真:遠藤義人)