千葉真一さんが主演とアクション監督を務めた、1979年公開のSF戦国アクション大作『戦国自衛隊』の4Kデジタル修復 Ultra HD Blu-ray【HDR版】が、10月28日(金)に発売となった。

 今回の発売を記念して、10月29日(土)ニコニコ生放送にて、千葉さんのモノマネでおなじみの関根勤さんをゲストに迎え、ユーザーと一緒に本編を観ながら実況する『戦国自衛隊』ネット上映会を開催。作品ファンや初見のユーザーからコメントが多く寄せられ、大いに盛り上がった。

 進行役の映画評論家・松崎健夫さんから紹介され、関根さんが千葉さんのモノマネで登場すると、ユーザーの歓迎コメントが画面に溢れた。映画『戦国自衛隊』を観たことがあるか? と聞かれた関根さんは、「公開当時も劇場で観ましたが、当時は興奮して、内容をよく覚えてなくて。とにかく迫力があって、しばらく席から立ち上がれませんでした。2年前にテレビ放送で観ましたが、僕は、千葉真一さんにもご出演いただいた『騒音』という映画で監督を務めた経験があるので、監督目線で冷静に観ることができました。まず、キャストが豪華。今なら、あそこまでのキャスティング予算は出ないですよね」と作品について語った。

 さらに発売されたばかりのUHDブルーレイを手に取りながら、「劇伴CDは今回初めて出るんですね。劇伴が25曲入っているということは、この劇伴をかけながら、25シーン分演じることができますね。僕は、千葉さんと夏八木さんのシーンを演じてみたいです。ふんどしをはいて(笑)」。また、192ページある資料集を手に取り、「これは、昆虫図鑑ぐらい分厚くて、すごいな!カラーページがふんだんで。この本を読むだけで3日はかかるよ」とコメントした。

 本編が開始されると、出演キャストの豆知識を披露する関根さん。前半パートの振り返りで、「(夏八木勲さん演じる)景虎の天下を取ろうという気迫と、自衛隊員たちの心の弱さ。逃げる者もいれば、傍若無人に振る舞う者もいる。上手く人間を描いていますよね。あと、松崎さんに言われて気づきましたが、女性キャストはセリフがないんです。目で演じる小野みゆきさんが情緒的でした。緊張と緩和のバランスがいいですよね。それから、(千葉さん演じる)伊庭が、(渡瀬恒彦さん演じる)部下の矢野を殺す時、銃を連射するシーン。一発で終わらない描写が印象的でした」と感想を語った。

 草刈正雄さんが2カットしか出ていないのが贅沢だと言われ、関根が「僕も、和田アキ子さん主演の映画に泥棒役で2シーン出たことがあるんです。僕のシーンが予告編で使われていたので喜んでいたら、本編では丸々カットされていて」と語ると、爆笑が起きた。

 本編が終了し、後半パートを振り返った関根は、「素晴らしい!すごい映画!CGが無い時代に、原作小説を映像化するのは大変ですよ。真田広之さんがヘリコプターから落ちるシーンは、演じる方も撮る方も命がけですよね。一番良かったのは、合戦のシーンです。ここまで長い戦闘シーンは他に見たことがない。『ベン・ハー』より長いんじゃない? この戦いで一体、何人死んだのか?っていう(笑)」と語った。

 最後に、「千葉真一さん、夏八木勲さん、魅力的な俳優陣がぐいぐいストーリーを引っぱってくれました。潤沢な制作費を有効に使った合戦シーンは、これぞ映画!だと思いました」と映画の感想で締めくくり、生放送が終了した。

 ニコニコで放送された『戦国自衛隊』は、4Kデジタル修復 Ultra HD Blu-ray【HDR版】が10月28日より発売中。<角川映画UHDプロジェクト>では、松田優作主演の『蘇える金狼』と『野獣死すべし』が12月23日発売、渡瀬恒彦主演の『化石の荒野』が来年1月27日に発売されるなど、今後も4KUHDの発売を予定している。

 なお、明日(10月31日)の午後6時から立川シネマシティにて、『戦国自衛隊』UHDブルーレイの発売を記念した4K上映会も開催される。上映後には本作で県信彦一等陸士を演じた江藤潤さんと、StereoSound ONLINEでもお馴染みの酒井俊之さんによるトークショウも予定されているので、映画ファン、パッケージソフトファンはぜひ会場に足を運んでいただきたい。

『戦国自衛隊』4Kデジタル修復 Ultra HD Blu-ray【HDR版】好評発売中

発売・販売:KADOKAWA © KADOKAWA 1979

【関根勤と一緒に見よう】千葉真一主演映画『戦国自衛隊』ネット上映会~4K UHD発売記念~