シャープは、4K放送に加えて、地上デジタル等のハイビジョン放送をHEVCの長時間モードで録画できるAQUOS 4Kレコーダーを6機種発売する。型番と市場想定価格は以下の通り。

4B-C60ET3 市場想定価格¥176,000前後(税込、HDD容量6Tバイト)
4B-C40ET3 市場想定価格¥137,500前後(税込、HDD容量4Tバイト)
4B-C20ET3 市場想定価格¥110,000前後(税込、HDD容量2Tバイト)
4B-C40EW3 市場想定価格¥132,000前後(税込、HDD容量4Tバイト)
4B-C20EW3 市場想定価格¥104,500前後(税込、HDD容量2Tバイト)
4B-C10EW3 市場想定価格¥96,800前後(税込、HDD容量1Tバイト)

 各シリーズは、画像処理エンジン「Medalist BD」を搭載し、4K放送で採用されている高画質圧縮技術HEVC(High Efficiency Video Coding)を活用することで、4K放送を2番組同時に長時間モードで録画できる。

 さらに今回はハイビジョン放送のHEVC変換録画にも対応し、5つの2K HEVC長時間録画モードが搭載された(2.4倍/4倍/6倍/10倍/20倍)。例えば「2K HEVC 2.4倍」モードで地デジを録画した場合、再圧縮による画質劣化を抑えながら、DRモードの約1.7倍をHDDに保存できることになる。

 もちろん2K HEVCで録画したコンテンツはBDメディアへのダビングにも対応。50Gバイトの2層ディスクにダビングする場合、DRモードでは約6時間10分のところ、2K HEVC2.4倍モードでは、約10時間20分の録画ができるそうだ。

 映像処理技術「5upコンバーターPRO」も搭載。画質を決める5つの要素である「解像度」「輝度」「色域」「フレームレート」「ビット深度」を4K放送相当にアップコンバートして出力可能で、地デジやブルーレイソフトも色鮮やかな美しい映像で再現してくれる。「輝度」については、地デジのSDR映像をHDR10にアップコンバートしてくれる。

 AQUOSテレビの「AIオート」モードとの連動機能も搭載済みで、映画やドラマ、スポーツなど、番組のジャンル情報を再生時にAQUOSに送信。AQUOSの映像モードを「AIオート」に設定しておくことで、受信したジャンル情報に合わせて映像を自動で調整、コンテンツに適した色彩・明暗・精細感で表示し、映像への没入感を高めてくれる。

 内蔵チューナーは、ET3シリーズがBS4K/110度CS4K×2&地上/BS/110度CSデジタル×3で、EW3シリーズはBS4K/110度CS4K×2&地上/BS/110度CSデジタル×2という構成。HDMI出力は、ET3シリーズが映像と音声用のセパレート出力を搭載しており、EW3シリーズはHDMI出力1系統のみとなる。

 またシャープでは、「AQUOS 4Kレコーダー」「AQUOSブルーレイ」に録画した番組をスマートフォンで視聴できる、スマートフォン向けアプリ「AQUOSリモートプレーヤー2」(Android/iOS)の無償提供を開始した。

  このアプリをインストールすることで、レコーダーの内蔵HDDに録画した番組や、内蔵チューナーで受信中の番組を、端末上でストリーミング視聴できるようになる。家の中のレコーダーと離れた場所はもちろん、外出先からも録画した番組を楽しめるわけだ。また、Wi-Fiダビング機能を使って、スマホにあらかじめ録画番組をダビング(ダウンロード)しておけば、インターネットに接続できない場所でも視聴可能となる。

 録画リストはジャンルごとに表示できるほか、番組名によるキーワード検索にも対応。たくさんの録画番組の中からすばやく目的の番組を見つけ出すことができる。