アイ・オー・データ機器(以下、アイ・オー)は10月12日、都内で会見を開き、同社が展開するビジネス用NASシリーズ「LAN DISK」の新製品と新保守サービスについて発表した。新製品は4シリーズ、全102モデルに上る。10月より順次発売の予定だ。

●新LAN DISKシリーズ
「LAN DISK Zシリーズ」
「LAN DISK Hシリーズ」
「LAN DISK Xシリーズ」
「LAN DISK Aシリーズ」

新LAN DISKシリーズ。奥からZ、Z、H、Aシリーズ

 冒頭、説明に立った同社代表取締役社長 濱田氏によると、同シリーズは今年20周年を迎えるそうで、それを受けてサービスを一新。業界初となる、「重度の障害を含むデータ復旧」、および「5年保証」を実現するサービスを、製品に標準で添付するという。「LAN DISK REBORN」をキーワードに、今回発表の製品とサービスを訴求していく、としている。

檀上に立つ、社代表取締役社長 濱田氏

 現在同社では、機器の販売からサービスの提供へと、事業内容を変更している最中になるそうで、従来からの周辺機器の販売に加えて、アプリやサービスをセットにしたソリューション事業へ展開。「ビジネス(職場)」「医療」「文教」の3つのカテゴリーにおいて、ソリューションを訴求することで、事業の成長戦略の礎としているそうだ。

 今回発表の製品・サービスにおいては、ビジネス領域において、ユーザー(顧客)のニーズへの最適解を模索した結果、製品の買い替えサイクルに合わせた保証期間の延長=5年、そしてサーバー(NAS)の故障の内でも重度のものに対するデータ復旧を基本サービスに組み込むことで、そのニーズに応え、新たな顧客の獲得(=成長)につなげたい、としている。

 さて、新製品では、ハード面での変更はほぼなく、従来モデルを踏襲することになるが、そこに付いてくるサービスが“ニュー”となる。従来は標準3年保証だったものを5年に延長。加えて、上述した「データ復旧サービス」、その中でも“重度”のものを標準でカバーするようになった(重度データ復旧)。HDDカバーを開けるような障害にも対応し、最大150万円相当の復旧作業を受けられるようになる(サービスを受ける、制限・条件はあり。またSSDモデル対象外)。

 それを可能にするのが、アイ・オー独自のデータ記録方式「拡張ボリューム」になるという。原理上、RAID崩壊が起こらない、HDD2台を1ペアとして「ファイル単位のミラーリング」を、時差を設けて行なうことで、故障の原因を減少させることができる、メンテナンス作業・時間を短縮可能、ホットスワップ(HDD交換で容量をアップできる)対応などの利点を持つそうだ。ただし、この「拡張ボリューム」はLinuxベースモデルのみの対応だそうで、WindowsベースモデルのLAN DISK Zシリーズへは適用できないそうだ。しかし、各種メリットを享受できることもあり、アイ・オーの言によれば、LAN DISKユーザーの85%が、その拡張ボリュームを利用しているとしている。

 また、保守サービスについては、基本となる故障した製品をアイ・オーに返送して修理・交換を行なう「センドバック」に加え、サービスマンがユーザーの元に出向く「オンサイト=訪問安心保守」、交換部品が送られてくる「デリバリィ=交換品お届け保守」も用意されており、名称も日本語(後ろに記述したもの)に改名され、分かりやすくなった。同時に、金額も従来よりもお得になっているそうだ。それを支えているのが、拡張ボリューム方式になるということだ。

 そのほか、遠隔で製品の点検・管理を行なう「NarSuS」(ナーサス)というサービスも無償で提供しており、クラウド上の管理画面にて、NAS(LAN DISK)の状況をリアルタイムで把握できるようになっている。登録ユーザーはサービス開始の2011年以降累計で12万台を超えているという。

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