人とAIロボットの共存を描いた『アフター・ヤン』
10月21日（金）よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開。
テーマ音楽を坂本龍一が担当

　来たる10月21日（金）、近年ますます注目を集めているA24製作による、コゴナダ監督による映画『アフター・ヤン』がTOHOシネマズ シャンテほかで全国公開される。

　「テクノ」と呼ばれる人間型ロボットが、一般家庭に普及した近未来。茶葉の販売店を営む夫・ジェイク、妻・カイラ、そして中国系の幼い養女・ミカは幸せな日々を送っていた。しかし、人間型ロボット・ヤンが突然故障を起こしたことで、ヤンを本当の兄のように慕っていたミカはすっかりふさぎ込んでしまう……。修理の手段を見つけるために奔走するジェイクだったが、ある日、ジェイクはヤンの体内に一日の記憶を数秒ごとに動画で記録できる特殊な記憶装置が埋め込まれていることを知る。そこに記録されていたのはこれまでジェイク一家と育んできた思い出の数々だった……。

　本作の原作はアレクサンダー・ワインスタインの「Saying Goodbye to Yang」。小津安二郎にオマージュを捧げた初長編作『コロンバス』（2017年）で一躍注目を浴びたコゴナダが、監督・脚本・編集を務めている。

　近未来、必ず訪れるであろう人とAIロボットの共存を独特の視点で静謐に描いた本作は、観る者すべてに家族の情愛や人間らしい生き様についてを投げかける。

　テーマ曲「Memory Bank」を坂本龍一が担当、音楽をAska Matsumiyaが手掛けている。岩井俊二監督による「リリイ・シュシュのすべて」で広く知られる名曲「グライド」が、Mitskiが歌うニュー・ヴァージョンで披露されるのも注目だろう。

アフター・ヤン（オリジナル・サウンドトラック）
https://open.spotify.com/album/5WO3XC0JXnH9PmFNQTHPpL

監督・脚本・編集：コゴナダ
原作：アレクサンダー・ワインスタイン「Saying Goodbye to Yang」（短編小説集「Children ofthe New World」所収）
撮影監督：ベンジャミン・ローブ
美術デザイン：アレクサンドラ・シャラー
衣装デザイン：アージュン・バーシン
音楽：Aska Matsumiya
オリジナル・テーマ：坂本龍一
フィーチャリング・ソング：「グライド」Performed by Mitski,Written by 小林武史

出演：コリン・ファレル、ジョディ・ターナー＝スミス、ジャスティン・H・ミン、マレア・エマ・チャンドラウィジャヤ、ヘイリー・ルー・リチャードソン

アフター・ヤン 公式サイト
https://www.after-yang.jp

2021年｜アメリカ｜英語｜カラー｜ビスタサイズ｜5.1ch｜96分｜原題：After Yang
字幕翻訳：稲田嵯裕里｜映倫区分：G（一般）｜配給：キノフィルムズ ｜提供：木下グループ