JVCケンウッドから、Victorブランドの新製品として、独自デバイス「D-ILA」の誕生25周年記念モデル「DLA-V90RLTD」が、12月中旬に発売される。国内25台の限定発売となる。価格は¥3,300,000(税込)。

 DLA-V90RLTDは、厳選したパーツの組み合わせによりネイティブコントラスト比150,000:1を実現し、さらに、専用ロゴとシリアルナンバーを刻印したセンタープレートなどの特別外装を施した、「DLA-V90R」の特別仕様モデル。

 また、現在発売中の8K対応D-ILAプロジェクター「DLA-V90R」「DLA-V80R」「DLA-V70R」、および4K対応D-ILAプロジェクター「DLA-V50」に向けた、無償ファームウェアアップデートが、11月中旬に実施されることも発表された。

 アップデート内容としては、映画製作者の意図を忠実に再現する「FILMMAKER MODE」を新たに搭載したほか、好評のHDR10用画質モード「Frame Adapt HDR」を2モード追加し合計3モードに。

 さらに、独自のレーザー光源技術「BLU-Escent」を搭載した「DLA-V90R」「DLA-V80R」「DLA-V70R」向けにおいても、新機能として、レーザーダイナミック制御に新たなモードを追加するそうだ。

DLA-V90LTDの主な特長
・ネイティブコントラスト150,000:1を実現
厳選した「D-ILA」デバイスと光学パーツの組み合わせにより、ネイティブコントラスト150,000:1を実現。

・特別外装として、専用ロゴを刻印したセンタープレートなどを採用
記念モデルを象徴する専用のロゴとシリアルナンバーを刻印したシルバークローム仕上げのセンタープレートを採用。また、レンズリングも限定品オリジナルのシルバーアルマイト仕上げとすることで、本モデルだけの特別感と高級感を演出している。

・プロジェクター起動時に25周年の特別オープニングロゴを表示

・25周年記念プレートを付属
「D-ILA」素子を封入し、シリアル番号が刻印された記念プレートを付属します(別送)。

・48Gbps対応HDMIケーブル「VX-UH1150LC」(15m)を付属(別送)。

ファームウェアアップデートの主な内容
・映像制作者の意図を忠実に再現する画質モード「FILMMAKER MODE」を追加
映像制作者が作品に込めた意図を家庭で忠実に再現することを目指し、ハリウッドの映画スタジオ、テレビスタジオ、コンテンツ配信会社ほか家電メーカーやデバイス開発メーカーなどが加盟する団体「UHD Alliance」が開発した画質モード「FILMMAKER MODE」(フィルムメーカーモード)を新たに追加。同モード使用時は、フレーム補完やノイズリダクションなどの画質調整機能をオフにし、色温度をD65 (6500K)に設定することにより、映画やドキュメンタリー作品などをマスターに忠実な画質で楽しめるようになるとしている。

・レーザーダイナミックコントロールに、よりきらびやかな映像美を実現するモードを追加
独自のレーザー光源技術「BLU-Escent」における、シーンの明るさに応じて光源をコントロールする機能として、新たなアルゴリズムを採用した新モードを追加(「DLA-V90R」「DLA-V80R」「DLA-V70R」のみ対応)。従来のモードでは、画面全体の平均輝度を基にコントロールしていたが、新モードではピーク輝度を基準に調整することで、より煌びやかな映像美を実現し、漆黒の闇にきらめく星や夜景などをダイナミック感あふれる映像で再現可能としている。

また、ピーク輝度が低い映像においては、よりコントラスト感のある映像が楽しめるようになるという。

・その他のアップデート
1)さまざまなHDR10コンテンツに対応するため、画質モード「Frame Adapt HDR」を追加し、計3モードに

2)「Frame Adapt HDR」のHDRレベルに、より明るさを重視した新たなモード「Auto(Wide)」を追加

3)スクリーン補正モードの追加。合計199種類のスクリーンに対応する

ファームウェアアップデートの概要
・ファームウェア公開時期:2022年11月中旬
・対象商品: 「DLA-V90R」「DLA-V80R」「DLA-V70R」「DLA-V50」
・内容:対象商品のアップデート用ファームウェアをWebサポートサイトにて公開(無償)
※25周年記念モデル「DLA-V90RLTD」は本アップデートの機能を搭載済み。