AVIOT/Spinfit

 AVIOTブースでは、ミュージシャンのピエール中野が音質の監修を行なっている、ブランド初のワイヤレスヘッドホン「WA-Z1PNK」を展示。開発も順調だそうで、半開放型とすることで、低音を残しつつ、中高音のサウンドも量感豊かに楽しめるという。ドライバーは平面磁界型で、有線・無線、両方に対応する。

ワイヤレスヘッドホン「WA-Z1PNK」

 一方、イヤーピースブランドのSpinfitでは、発売したばかりの新製品「W1」を大量に展示。ハイエンド有線イヤホン向けの商品で、軸部分を強化することで、イヤホンとの密着度を向上させているのが特徴だ。

イヤーピース「W1」

 また、ピエール中野つながりで、Hi-Unitから発売予定のピヤホン(=ピエール中野監修イヤホン)の2モデルも展示していた。一つはワイヤレスヘッドホン「ピヤホン2(来年発売予定 3万円前後)、一つは有線イヤホン「ピヤホン3」(年内発売予定 4万円前後)。

ピヤホン2(右)」と「ピヤホン3」

エミライ

 エミライブースでは、同会場で発表となる新製品群を大挙して展示。FiiOブランドからは完全ワイヤレスイヤホン「FW5」が参考展示。秋発売予定で価格は未定。aptX Adaptive、LHDCコーデックをサポートし、DLC仕様の10mm径ダイナミックドライバー、BAドライバー2基のハイブリット構成。AKM製のDACアンプチップ「AK4332」を組み合わせて高音質化を図っている。

完全ワイヤレスイヤホン「FW5」

 同じくFiiOからは、有線イヤホン(IEM)「FH7S」も参考展示。秋ごろの発売で価格は未定。4BA+1DD(13.6mm径)のハイブリッド構成で、低域ドライバーの能力を引き出す「S.TURBOテクノロジー」を搭載。フィルター交換で音調の調整も可能。ケーブルの脱着に対応し、プラグは3.5mm、4.4mm交換式となる。

有線イヤホン(IEM)「FH7S」

 ポータブルアンプも参考展示。「Q7」は、ポータブルプレーヤー「M7」のエッセンスを取り入れて開発された製品で、ポタアンQシリーズのフラッグシップになるという。DACチップには「ES9038PRO」を搭載し、ヘッドホンアンプ回路には、THXと共同開発した「THX AAA-788+」を採用している。DC給電モードにも対応するという。出力プラグは2.5、3.5、4.4mmを搭載。6.3mm標準ジャック、同軸デジタル入出力も装備。コーデックはaptX Adaptive、LDACをサポートする。

ポータブルアンプ「Q7」

 FiiOはまだまだ出展。人気のポータブルオーディオプレーヤー「M15」の後継となる「M15S」も解禁。冬頃の発売で、価格は未定。最大1100mW(32Ω バランス出力時)という大出力への対応がトピックで、ほかにもDACチップに「ES9038PRO」搭載、SoCには「Snapdragon 660」搭載、2.5、3.5、4.4mm出力プラグ装備、aptX HD、LDAC、LHDCコーデックのサポートなどのフィーチャーがある。カスタム仕様のAndroid OSにより、音楽のストリーミングサービスも楽しめる。

ポータブルオーディオプレーヤー「M15S」

 「K7」は、FiiOのデスクトップ用の、コンパクトなUSB DACアンプ。こちらもTHXと共同開発を行ない、「Q7」同様に、ヘッドホンアンプには「THX-AAA 788+」を2基搭載する。DACは「AK4493EQ」、DAC部からアンプ部までフルバランス設計、4.4mmバランス出力装備などの、フィーチャーを備える。

USB DACアンプ「K7」

 FiiO6モデルめの参考展示は、デスクトップオーディオプレーヤー「R7」。ハイエンドプレーヤーに、強力なアンプと電源を組み合わせて据え置き型とした新機軸の製品。このモデルのために、新たに「Rシリーズ」というラインナップが発足した。プレーヤー部は「M11Plus」がベースになるといい、そこに「THX-AAA 788+」ヘッドホンアンプを2基組み合わせている。DACは「ES9038PRO」、SoCは「Snapdragon 660」、カスタムAndroid OS搭載、などのフィーチャーを備える。4.4mmバランス、4pin XLR端子を装備する。マイクロSDカードスロット、USBメモリーからの読み込みも可。

ネットワークオーディオプレーヤー「R7」

 Noble Audioからは、完全ワイヤレスイヤホン「FoKus」のANCモデルである「FoKus H-ANC」が先行展示。本日発売で、¥33,000前後となる。最大-40dBのノイズ抑制機能を持つという。

完全ワイヤレスイヤホン「FoKus H-ANC」

 Ferrum Audioからは、DAC「ERCO」(エルツォ/写真左上)と、ヘッドホンアンプ「OOR」(オア/同右上)が展示されていた。ともに9月30日発売で、価格はERCOが¥423,500(税込 予価)、OORは¥352,000(税込 予価)となる。

Ferrum Audioの、DAC「ERCO」と、ヘッドホンアンプ「OOR」

DELL’ARTE Co,.ltd.

 AROMA AUDIOでは、IEM「Witch Girl W6.2」に注目。「Witch Girl Pro」(W6)の後継になるそうで、ドライバー構成は4BA+1DDというハイブリッド仕様は継承しながら、低域から高域までの再現性を向上させるよう改良を施しているという。¥145,000+税。

IEM「Witch Girl W6.2」

SOUND WARRIER

 SOUND WARRIERでは、真空管と半導体を組み合わせたハイブリッド式のアンプ「SWL-T01(仮)」を参考展示。来年の年初には発売予定で、4.5万円前後になるという。ヘッドホンアンプだけでなく、プリメインアンプとしてスピーカーの駆動(15W+15W)にも対応するという。USB DAC(48kHzまで)としても使える。

アンプ「SWL-T01(仮)」

 USB DAC対応のプリメインアンプ「SWD-UA1(仮)」も参考展示していた。こちらは11月発売予定で、予価5~6万円前後。デジタル入力に特化しているそうで、ヘッドホン、スピーカーの駆動にも対応。PCMは384kHz、DSDは11.2MHzまで対応。

プリメインアンプ「SWD-UA1(仮)」

final/ag/DITA/FiR audio

 Finalブースでも、エミライに負けず劣らずの一大新製品攻勢。まずは春のヘッドフォン祭でアナウンスのあった「MAKE4」のプロトタイプを展示。ヘッドホン「D8000 Pro Limited Edition」は、海外で展開していたカラバリモデルを国内に導入したもの。パッド部分に和紙をベースにした素材を使用し、通気性を向上させているという。収納用のケースが付属する。年内発売予定。完全ワイヤレスイヤホン「ZE8000」は、「ZE2000」発表時にアナウンスしていたフラッグシップモデル。詳細は内緒とのことだが、「有線イヤホンを超える音が実現できた」とは、担当者の弁。10月末発売予定という。ヘッドホン「UX3000」は、agブランドで海外で発売している「WHP01K」に、finalが音調整を加えて国内導入するモデル。11月ごろの発売予定で、ベースとなるWHP01K(¥12,800 税込)よりは、若干高くなるそうだ。

「MAKE4」

ヘッドホン「D8000 Pro Limited Edition」

完全ワイヤレスイヤホン「ZE8000」

ヘッドホン「UX3000」

 agブランドからは、3モデルが参考展示。ゲーミング用のワイヤレスヘッドホン「WHP02G」、低音重視の完全ワイヤレスイヤホン「BASS1」、装着感にこだわった同「PITA」となる。それぞれ年内発売予定。

agの新ワイヤレスモデル

 DITAからは、リケーブル「celeste」が参考展示。有線イヤホン「Perpetua」に使用されていたオーディオノートジャパン製のケーブルを、クォリティ優先にて全面的に採用したそうで、価格は40万円ほどになるという。年内発売予定。コネクターはカスタム2ピンのみ。MMCXは検討中という。プラグは3.5mm。

リケーブル「celeste」