Disney+で配信される『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフ最新作『キャシアン・アンドー』。2016年に公開され、ファンの間でも大きな話題となった劇場作『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の5年前、反乱軍誕生を描いたドラマシリーズだ。

 9月21日の配信開始(初回3話)を控え、東京・品川にあるT・ジョイ PRINCE 品川 スクリーン11・IMAXシアターで、『ローグ・ワン』の上映が行われている(9月23日まで)。それを記念して、初日(9月16日)の公開前に、俳優・ミュージシャンの及川光博さんをゲストに招いたスペシャルトークイベントが開催された。

T・ジョイ PRINCE 品川 スクリーン11・IMAXシアター

 会場には『ローグ・ワン』はもちろん、『マンダロリアン』のキャラクターTシャツや、本格的なコスチュームに身を包んだファンが来場、(声出し禁止なので)静かにお祭り気分を盛り上げていた。

 トークショウに登場した及川さんは、44年来の『スター・ウォーズ』ファンとのことで、今回のイベントでも『ローグ・ワン』に対する思いを熱く語ってくれた。

 「『ローグ・ワン』については、2016年の公開当時はスピンオフ作品に慣れていなかったので、
さほど期待してなかったんです。どう楽しめばいいか心配だったんですが、こういう世界の広げ方があったのかと感動しました。

 『エピソード4』の前日譚としてこれを描いた、地上戦も空中戦もあって、さらに宇宙戦もある。想像以上の満足度の高さというか怒涛の展開に驚いたんです。そして何より、ダース・ベイダー無双に恐れおのおのきました」

 さらに司会のDJ TARO氏から、『ローグ・ワン』での好きなキャラクター、好きなセリフを問われると、「『我はフォースとともに、フォースは我とともに』でしょうね。チアルートが散っていく様というのはもう泣けますね」と渋い答えを返してくれた。

 続いて『スター・ウォーズ』シリーズの思い出を聞かれると、「どの作品にも、どの時代にも思い出はあります。でも一番はやっぱり、1978年の『エピソード4』の日本公開ですね。小学校3年生でしたが、生まれて初めて渋谷という街に行ったんです。それこそタトゥイーンからコルサントに出て来たみたいな感じで、おのぼりさんだった、そういう思い出があります。

 当時は作品の前評判もすごく高くて、盛り上がってましたね。清流飲料水の瓶の蓋の裏にキャラクターがプリントされていて、当時の子供たちはそれを集めていました。今の若い人にはわからないでしょうね」と、往年のファンにとっての “あるある” を披露していた。

 そしてIMAXスクリーンで『キャシアン・アンドー』の予告篇が上映されると、興奮した面持ちで、「ハードボイルドですね。グッときちゃいますよね。『ローグ・ワン』の5年前という設定ですから、キャシアンがどうやってあれだけの戦術や判断力を身につけたのか、これからスタートするドラマとして、それがどのように描かれるのが楽しみです。

 さらにDJ TARO氏から、『スター・ウォーズ』シリーズに登場するドロイドについて、及川さんが “相棒” にしたいキャラクターはどれかという質問が出た。

 「 “相棒” ネタいっちゃいますか?(笑) ドロイドだったらやはりR2-D2ですね。もちろんC-3POも好きなんだけど、ずっと一緒に行動するとしたら喋りすぎる感がありますから。

 実はR2-D2はうちのリビングにいて、毎日見ているので、既にフィーリングがフィットしている相棒なんですよ。このR2-D2は本来はゴミ箱なんですけど、愛着ありすぎてゴミ箱としては使ってないんです」

 さらに『キャシアン・アンドー』の予告篇を見て気になったことを聞かれ、「『エピソード4』からの馴染みのあるキャラクターが出ていたのが気になります。特にモン・モスマは、宝塚感が凄いですよね。リーダーとして、凛とした雰囲気があります。彼女はパドメ・アミダラと同じ歳で、『エピソード3』でカットされたシーンにも出ていたらしいですよ」と、ファンらしい蘊蓄まで披露してくれた。

 最後に、『キャシアン・アンドー』シリーズについての期待を聞かれ、以下のように語ってイベントを締めてくれた。

 「僭越ながら、日本の『キャシアン・アンドー』オーガナイザーとしてひと言申し上げたいと思います。広がり続ける『スター・ウォーズ』の世界、そして深まり続ける物語キャラクター、もちろんドロイドやスターシップまで、あらゆる世界観を存分に楽しんでもらいたいですね。皆さん『スター・ウォーズ』世界を存分に味わっていきましょう。及川光博でした。チャオ」

 『ローグ・ワン』のIMAX上映は今週末まで。お近くの『スター・ウォーズ』ファンは、高品質&大画面で本作を楽しめる貴重なチャンスをお見逃しなく。(取材・文:泉 哲也)