エミライから、FiiO Electronicsのポータブルオーディオプレーヤー「M11S」が、9月2日に発売される。価格はオープンで、想定市場価格は¥88,000前後。

 M11Sは、同ブランドのベストセラーモデル「M11」の後継機であり、新SoC、新DACチップの搭載によって処理の高速化を図り、近年のトレンドでもあるストリーミングサービスへの対応、そして再生機の本質でもある低ノイズ化、低歪化を進めた新世代のスタンダードクラスのDAP。

M11Sの主な特徴
・ESS Technology製ハイスパフォーマンス2ch DACチップ「ES9038Q2M」を左右独立構成で搭載
・第4世代FPGA+フェムト秒クロック水晶発振器を駆使した「デジタル・オーディオ・ピューリフィケーション・システム」採用
・670mW(32Ω・バランス出力時)の強力な駆動力を実現し、同時に最新世代にふさわしい低ノイズを両立した、新ヘッドホンアンプ回路
・低ノイズ・高安定性・高耐久性を実現したセパレート設計電源回路
・Qualcomm製8コアSoC「Snapdragon 660」によるスムーズな動作
・2.5/3.5/4.4mm 3系統ヘッドホン出力端子を搭載
・4.4mmバランスライン出力機能を搭載
・Bluetoothコーデックは、LDAC、aptX HDに加え、LHDC送信に対応
・FiiOカスタム仕様のAndroid 10 OSを搭載
・連続再生15時間を実現。5300mAhの大容量バッテリー
・音楽フォーマット「MQA」のフルデコード機能
・USB DACやBluetoothトランスミッター/レシーバーとしても使用可
・上記モードのほかに、Androidモード(アプリが使える)、AirPlayモード(iPhoneなどとワイヤレスネットワークの構築が可)など、5つのリスニングモードが使え、外部機器と柔も軟に接続可
・ユーザーカスタマイズが可能なショートカットボタン
・FiiO第6世代ハニカムデザイン

 上記の特徴一覧を踏まえて、各機能について簡潔に紹介していくとまず、DACチップ「ES9038Q2M」の搭載によって、対応サンプリングレートは、PCM 384kHz、DSD256となる。第4世代FPGAによるDAPSは、44.1kHz系、48kHz系、2基のクロック水晶発振器によって低ジッターなマスタークロックの提供を可能にしているという。

 出力端子(プラグ)は、3.5mm、2.5mm/4.4mmバランスの3種類を備え、4.4mmについては同端子の兼用にて、バランスライン出力も可能。別途、同接続に対応するヘッドホンアンプと組み合わせることで、より高音質なサウンドが楽しめるようになる。

 OSはAndroid 10をベースに専用カスタムが行なわれているそうで、SRC(サンプリングレートコンバーター)のバイパス動作など、より高音質な再生を可能にする設定が施されているという。

M11Sの主な仕様
DACチップ:ES9038Q2M×2
最大対応サンプリングレート/ビットレート:PCM:384kHz/32bit、DSD:DSD256/1bit(内部データ再生、USB入力のASIO Native再生時)、DSD128(USB入力のDoP再生時)
SoC:クアルコム社製「Snapdragon 660」
Bluetoothチップ:WCN3990(BT5.0)
対応Bluetoothコーデック:受信時SBC/AAC/LDAC、送信時SBC/AAC/aptX/aptX-HD/LDAC/LHDC
ディスプレイ:5.0インチIPSディスプレイ、720p
メモリー/内蔵ストレージ:3GB/32GB
拡張ストレージ対応:microSDカード:1スロット(最大2TB対応)
充電方法:QC3.0/QC4.0、PD2.0/PD3.0急速充電対応
バッテリー:5300mAh
バッテリー持続時間:約15時間(シングルエンド接続)
充電時間:約3時間(QC急速充電)
寸法:125.2×74×18.5mm
質量:約271g
付属品:スクリーンプロテクター(出荷時にM11S本体に貼り付け済み)、クリアケース、USB3.0ケーブル、保証書、クイックスタートガイド