KADOKAWAでは、映画ファンに向けて<角川映画UHDプロジェクト>を本格始動する。映像、音声、特典、すべてのクォリティを追求した “究極にして最終形態” の仕様で、2022年10年よりUHDブルーレイを連続リリースするという。

 角川映画45周年記念として、2021年12月に発売されたUHDブルーレイ『犬神家の一族』の4Kデジタル修復が好評を博したことは記憶に新しい。同社ではこれを皮切りに、2026年に50周年を迎える角川映画の名作の数々をUHDブルーレイ化することにしたわけだ。

 そのタイトルは、10月28日に発売される『戦国自衛隊』を皮切りに、松田優作主演の『蘇える金狼』と『野獣死すべし』、その他にも『伊賀忍法帖』『友よ、静かに瞑れ』『化石の荒野』『汚れた英雄』『キャバレー』『麻雀放浪記』の発売を予定している。

 本プロジェクトでは、以下の9つのマニフェストに即して、UHD化を進めていくとのことだ。

角川映画UHD化 9つのマニフェスト
①撮影監督監修のグレーディングを敢行
②HDRグレーディングを施した16ビットニューマスターを使用
③劇場公開時のオリジナル音声を初収録
④5.1ch音源のある作品についてはDolby Atmos化(ホームシアター用)
⑤Dolby Visionのマスタリングを敢行
⑥バリアフリー対応として全作日本語字幕を収録
⑦究極の画質を収録するために3層ディスク(100Gバイト)を採用
⑧オリジナル予告編はじめ、特報なども全て4K HDR化
⑨過去の特典映像などのコンテンツも可能な限り収録

 角川映画UHDの第1弾となる『戦国自衛隊』4Kデジタル修復は、主演とアクション監督を務めた千葉真一さんの一周忌を偲び、10月28日(金)に発売される。特典として、新たに発見されたスチールやインタビューで構成された190ページ以上のA4ソフトカバー資料集「完全資料集成」や、公開から43年の時を経て発掘された劇伴の6mm音源をリマスターした「劇伴CD」が同梱されるほか、パッケージ初収録となる千葉真一、夏木勲(夏八木勲)の自衛隊体験入隊に密着したメイキングやプロモーション映像など、110分以上の特典映像が付属している。

 本作については、明日(8月20日)に4K→2Kダウンコンバート版を時代劇専門チャンネルでオンエア、さらに8月28日には日本映画+時代劇4Kでピュア4Kで放送される。ぜひ同一マスターを使った放送とパッケージの画質・音質の違いをご確認いただきたい。

 また今回、公式Twitter(@kado_cine)にて、ジャケット写真の絵柄を投票で決める「ジャケットどれにしよっかなキャンペーン」を8月19日よりスタートする。上に掲載したA〜C案の3種類の絵柄の中からアナタのお気に入りを選んでツイートすると、投票が多かったものが製品に採用される。ツイートの締め切りは8月25日23時59分なので、ぜひお気に入りのジャケットに1票を投じていただきたい。

 なおStereoSound ONLINEでは、『犬神家の一族』に続いて『戦国自衛隊』のメイキングについても詳しく取材している。近々その詳細をお届けするので、お楽しみに!

「戦国自衛隊4Kデジタル修復 Ultra HD Blu-ray【HDR版】」
¥18,480(税込、10月28日発売)
●DAXA-5873●本編138分+特典110分以上/4KUltra HD Blu-ray+Blu-ray+特典Blu-ray+CD 計4枚組●カラー/ビスタサイズ●1979年●日本●音声:[UHD]日本語2022 Remix Dolby Atmos、日本語 劇場オリジナル4chステレオ、日本語 劇場オリジナル 2chモノラル、[BD]日本語 劇場オリジナル4chステレオ、日本語2.0chステレオ、日本語2005 Remix 5.1chサラウンド、英語 吹替2chモノラル●字幕:日本語字幕●発売・販売:KADOKAWA

※特典:
[映像特典]「一日だけの自衛隊員」「冒険は男の生き甲斐」(スポニチ映像)※初収録●「プロモーション映像」※初収録●「TVスポット」15秒 30秒 ※30秒版初収録●「激突!伊庭三尉 VS 長尾景虎」(千葉真一&夏八木勲スペシャルインタビュー)●「談話室ー自衛隊員のつぶやき」(鈴木ヒロミツ×ムッシュかまやつ、江藤潤×倉石功)●「あの戦車は今…」(追跡ドキュメント)●「海外版予告」●「ローリングタイトル」(2005年制作)※『戦国自衛隊』DTSコレクターズ・エディション【初回限定生産】(DABA-0175)に収録されたものと同内容になります。
[同梱特典]●『戦国自衛隊』完全資料集成(A4サイズ/ソフトカバー/190P以上)●『戦国自衛隊』劇伴CD●アウタースリーブケース付【初回限定特典】※劇伴CDについては、2023年に未使用楽曲を含めた完全版としてCINEMA-KANレーベルよりリリース予定

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