ミックスウェーブから、香港のカスタムIEMメーカーFAudioの新作イヤホン 「Mezzo(メッゾ)」 が、7月29 日に発売をされる。価格はオープンで、想定市場価格は¥295,800前後。なお、世界588台、国内100台の限定販売となる。

 Mezzoはブランドの7周年を記念したモデルで、エレキギターの「ストラトキャスター」から着想を得て開発された製品となる。

 そのストラトキャスターは、数えきれないほどの偉大なミュージシャンが使用し、音楽史に名を遺す音楽作品を創造してきたモデルであり、そのピックアップのデザインからインスピレーションを受けて、市場にあるどの製品よりも広範囲にわたり大きく音を変化させるチューニングスイッチ機構である「Personal Tuning Controlを搭載したのが特徴となる。

 Mezzoのクロスオーバー回路は過去に発表した製品の中でもっとも複雑なチューニングを施しているそうで、ドライバーごとの音色の違いや歪を最小限に抑えるため、回路の中核として初めて
PCB基板を採用。各チューニングモードはMezzoのトーンを自在に変化させ、楽曲に合わせてサウンドを最適化できるという。

 また、ドライバーにも、先述したエレキギターから得たインスピレーションを基にした開発が適用されているそうで、エレキギターのセミホロウボディからヒントを得て、ボディがもたらす微振動効果をシミュレートするダブルレイヤーピエゾドライバーを搭載。イヤホン全体の音の立ち上がりの速さ、音の響きを高めているそうだ。

 加えて、同ブランドのハイエンドモデル「Major」の心臓部でもある10mmダブルレイヤーダイヤフラムダイナミックドライバーを組み合わせ、ドライバー配置など物理的な部分を精密に調整し、最も重要な低域の再生を担当させているという。そして、このドライバーに低域のみを注力させることで、低音域のスピードや質感などにおいて優れた性能を持たせることに成功した、としている。

 ケーブルには、「Tone Master Shield」と呼ばれる専用のアップグレードケーブルを付属。芯線には黄金比率を採用し、日本製のUPOCCクリスタル銅導体に銀メッキを施した導体を撚り合わせ、各芯線の外層には純銀性のシールドを施し、対電磁場能力を高めている。外装には医療グレードのソフトPVCジャケットを採用し、ケーブルワイヤーの酸化の軽減にも寄与する仕組みとしている。

 また、ケーブル、本体内部のはんだには、HiFiオーディオ用を用い、FAudioの求める厳しい水準を満たす音質に仕上げているという。

 なお、プラグには4.4mmバランス端子を採用。このケーブルは重量や取り回しを考慮して設計された最新のCNCメタルパーツが採用され、音質面だけでなく機能面と快適性、イヤホンとの外観の統一感なども考え設計されているそうだ。

Mezzoの主な仕様
ドライバー:ハイブリッド型(ダイナミック、バランスド・アーマチュア、ピエゾドライバー)
ドライバー構成:4ドライバー Low ×1(Dynamic)、Mid/High×1、Full Range×2(BA、ピエゾ)
周波数特性:12Hz~60kHz
入力感度:108dB @1mW
インピーダンス:20Ω@1kHz
コネクター:Custom 2pin端子
ケーブル導体:銀メッキ銅導体、純銀導体
プラグ:4.4mmバランス端子
ケーブル長:約120cm
付属品:Tone Master Shield、キャリングケース、FA Premium+ EarTips (FA Vocal+(S/M /L),FA Instrument+(S/M /L),FA Foam x 1)、クリーニングツール、保証書(1年間)