キングジムから、テキスト入力に特化したデジタルメモ「ポメラ」シリーズの最新モデルとなる「ポメラ DM250」が、7月29日に発売される。価格は¥54,800(税別)。

▲今回スマホとの連携機能を強化した、ということで発表会ではその機能をテストできる展示がされていた

 今回発表のDM250は、2016年発売「DM200」(販売終了 現在、店頭在庫のみ)の後継モデル。この6年の市場や製品環境の変化に合わせ、DM200のテキスト入力のしやすさはそのままに、使い勝手を向上させているのが特徴となる。

 筐体のデザインはほぼDM200を踏襲しているそうだが、内部構造は刷新されていて、特に要望の大きかった使用時間については、内蔵バッテリーの容量を1.5倍に増量し、最大24時間へと拡張している(DM200は同18時間)。充電端子も、USB Type-Cとなり、充電口の付近に充電状況を知らせるランプも新設された。

▲冒頭、ポメラの歴史を語る、同シリーズの生みの親でもある、現 キングジム 執行役員 開発副本部長の立石幸士氏

 DM200で搭載された日本語入力システム「ATOK」)(ポメラ用に最適化されている)は、機能を強化しており、校正支援機能(入力間違いを修正してくれる)やシナリオモード(台本や脚本作成用 縦書き)が追加された。1ファイルあたりの文字数も最大20万字へと拡張されている(従来は10万字)。

 本モデルでは、近年の環境の変化に合わせて、スマホとの連携機能も強化されており、Wi-Fi接続に対応。専用アプリ「Pomera Link」(今回iOSだけでなく、ようやくAndroidもラインナップされた!)をスマホにインストールし、Wi-Fiで接続すると、お互いに格納されているテキストファイルの閲覧・移動が行なえるようになる。ただし、スマホからポメラに送れるテキストは、Pomera Linkアプリ上で作成したものとなる。

▲Wi-Fi機能を使ってスマホとの連携を強化した。ちなみにDM250の質量は約620g。前モデルDM200は約580gだったので、バッテリー増量分重たくなったか。DM100は399gだったので、DM250はずっしりと重たい

 また、Wi-Fi機能を搭載したことで、これまで実装してこなかったメール機能に送信のみ対応したという。

▲Wi-Fi接続を使ってメールの送信のみ可能となった

 また、キートップの貼り替えシールには、「親指シフト」の改良版も同梱。右手の置き位置を1列分右にずらせるようにしたことで、入力のしやすさ、右手の置きやすさを考慮したデザインとなった。

▲新配置となった「親指シフト」対応のキートップシールを張り付けたモデル

 なお、今回DM250の発売を記念して、カラバリとなる「ホワイトモデル」を、直販サイトにて250台限定で販売する。つや消しでシックな質感にまとめられている。購入者特典として、本体カラーに合わせた専用ケースと、液晶保護フィルムが同梱される。

▲限定250台のホワイトモデル

▲会場には、机の上の小物整理と、キーボードやマウスのUV殺菌が行なえる「UV除菌デスクボード U550」も展示されていた。7月4日より、Makuakeにて応援購入サービスを展開中だ