ソニーから、2022年ブラビアの新ラインナップが発表された。今回は4K有機ELテレビ3シリーズ7モデルと、4K液晶テレビ5シリーズ21モデルを揃え、7月から順次発売される。液晶テレビのラインナップと価格は以下の通り。

●X95Kシリーズ
XRJ-85X95K 市場想定価格¥935,000前後(8月発売)
XRJ-75X95K 市場想定価格¥792,000前後(9月発売)
XRJ-65X95K 市場想定価格¥528,000前後(9月発売)
●X90Kシリーズ
XRJ-85X90K 市場想定価格¥506,000前後(10月発売)
XRJ-75X90K 市場想定価格¥407,000前後(9月発売)
XRJ-65X90K 市場想定価格¥308,000前後(8月発売)
XRJ-55X90K 市場想定価格¥275,000前後(8月発売)
XRJ-50X90K 市場想定価格¥209,000前後(11発売)

●X85Kシリーズ
XJ-55X85K 市場想定価格¥209,000前後(10月発売)
XJ-50X85K 市場想定価格¥187,000前後(10月発売)
XJ-43X85K 市場想定価格¥176,000前後(10月発売)
●X80Kシリーズ
XJ-75X80K 市場想定価格¥286,000前後(8月発売)
XJ-65X80K 市場想定価格¥220,000前後(8月発売)
XJ-55X80K 市場想定価格¥182,000前後(10月発売)
XJ-50X80K 市場想定価格¥154,000前後(7月発売)
XJ-43X80K 市場想定価格¥138,000前後(7月発売)
●X80WKシリーズ
XJ-75X80WK 市場想定価格¥264,000前後(8月発売)
XJ-65X80WK 市場想定価格¥198,000前後(8月発売)
XJ-55X80WK 市場想定価格¥171,000前後(10月発売)
XJ-50X80WK 市場想定価格¥143,000前後(7月発売)
XJ-43X80WK 市場想定価格¥127,000前後(7月発売)

 各シリーズの違いとしては、X95KシリーズはバックライトがMini LEDで、映像エンジンに認知特性プロセッサー「XR」を搭載している。X90Kシリーズはバックライトが直下型LED(部分駆動)で、XRプロセッサーを搭載、液晶パネルはすべて4K解像度の倍速駆動タイプが使われている。

トップモデル「X95K」シリーズの65インチ

 液晶フラッグシップのX95Kシリーズは85/75/65インチの3サイズ展開で、上記のようにmini LEDバックライトを搭載することで、高コントラスト、広色域、広視野角を備えている。

 搭載されたLEDは従来の100分の1ほどの大きさで、当然、分割駆動のエリアも従来モデルより細かくなっている。これを新機能の「XR Backlight Master Drive」で駆動することで、コントラスト再現に優れた映像再現を可能にしているわけだ。なおXR Backlight Master Driveの制御アルゴリズムは、「Z9D」シリーズの「Backlight Master Drive」を応用しているとのことだ。

 サウンド面では「Acoustic Multi-Audio」を搭載。これは画面正面下側にミッドレンジユニットを2基(L/R)、さらに両側面上側にトゥイーターを各1基備えて、画面に寄り添う音場を再生するもの。またX95Kでは背面にサブウーファーも2基搭載した2.2ch構成にすることで、迫力あるサウンドを実現している。

 サウンドバー等と組み合わせる場合にも本機のスピーカーを活用できる「Acoustic Center Sync」や、「3D Surround Upscaling」によるアップミックス機能も搭載済みだ。なお今回の5シリーズはすべてドルビーアトモスのデコードに対応しており、テレビのスピーカーだけで包み込まれるようなサラウンド音場を再生できるという。

X90Kシリーズの65インチモデル

 X90Kシリーズは85〜50インチの5サイズを揃えた、液晶ブラビアの中核となるラインナップだろう。直下型LEDバックライトをXRプロセッサーで緻密に駆動することで、こちらも高コントラストで色数の多い映像を獲得している。

 Acoustic Multi-Audioはサブウーファーを搭載しない2.0ch構成(フルレンジユニット×2+トゥイーター×2)で、これを合計出力30Wのアンプでドライブしている。

 なおX95K/X90Kの2シリーズは「BRAVIA CORE」にも対応しており、ソニー・ピクチャーズの配信コンテンツが2年間見放題という。さらにユーザーから希望が多かった課金サービスもスタートする予定とのことなので、ヘビーユーザーは楽しみにお待ちいただきたい。

X85Kシリーズまでは倍速液晶パネルを搭載する

 X85Kシリーズは43/50/55インチのラインナップで、LEDバックライト+映像エンジン「HDR X1」プロセッサーという構成、液晶パネルは倍速タイプが使われている。

 最後のX80K/WKシリーズはそれぞれ43〜75インチの5サイズ展開で、映像エンジンはX85K同様にHDR X1プロセッサーを搭載、液晶パネルは4Kの等速仕様となる。なお、X80KとX80WKシリーズの違いは、X80WKシリーズには音声操作機能がない点と、スタンドのデザインの差となる。

 内蔵チューナーは全モデルで地デジ、BS/110度CDデジタル、BS4Kチューナーを各3基搭載しており、外付けUSB HDDをつなげば裏番組録画にも対応する(1基は受信専用)。