ジェームズ・B・ランシングが1946年に創業したJBL社が1954年に発表した“夢のスピーカー”、Hartsfield(ハーツフィールド)が表紙を飾るステレオサウンドNo.223は「オーディオの殿堂」大特集号です。企画発表から約半年、読者投票によって選ばれた「オーディオの殿堂~未来に語り継ぎたいオーディオコンポーネント」が、いよいよ発表されます。誌面の後半は、オーディオメーカー3社の50周年特別企画、この春登場した超弩級新製品の詳解記事、そして「レコード芸術を聴く悦楽」「オーディオ存在論」など読み物企画も充実した、本誌創刊55周年記念号にふさわしい一冊となっています。

特集
創刊55周年記念特別企画
オーディオの殿堂
未来に語り継ぎたいオーディオコンポーネント105選

2021年12月発売の本誌221号での企画発表を皮切りに、222号でのノミネート製品300機種発表を経て、ついにこの223号で「オーディオの殿堂~未来に語り継ぎたいオーディオコンポーネント」が発表されます。222号綴込みハガキと小社WEBサイト上で募集したオーディオの殿堂の投票にご参加いただいたのは約2700名。そのすべての方々に、あらためて深く御礼申し上げます。

皆様からの投票を集計した結果、ノミネート製品300機種のなかから“殿堂入り”を果たしたのは、1920年代に登場したヴィンテージ・スピーカーユニットから2016年に登場した超モダン・ハイエンドスピーカーまで、総数105モデル。大きな製品写真とともに、それら105モデルを一挙にご紹介しています。あわせて、一般の方々と同条件で投票に参加されたオーディオ評論家14名の投票製品リストとその投票理由、そして、一般の方々からお寄せいただいたすべての投票のなかから無作為に抽出した24名(個人を特定できる情報は非公表)の投票製品リストを掲載しています。トータル170ページにおよぶ「オーディオの殿堂」大特集。投票された方は当事者の立場で、投票されなかった方は第三者の立場で、じっくりとお愉しみください。

オーディオ評論家からは新 忠篤氏、海老澤 徹氏、小野寺弘滋氏、小原由夫氏、櫻井 卓氏、菅原正二氏、高津 修氏、傅 信幸氏、黛 健司氏、三浦孝仁氏、宮下 博氏、柳沢功力氏、山之内 正氏、山本浩司氏、計14名にご投票いただきました。各氏がそれぞれ自身のオーディオ遍歴を振り返りつつ語られる製品への思い入れやエピソードの数々は読みごたえたっぷりです。

そのほかの注目記事

①会社設立から50年を迎えた国内外の著名オーディオメーカー(アキュフェーズ/1972年、マークレビンソン/1972年、上杉研究所/1971年)の特別企画3本立て。

②スピーカーシステム(マジコ)、アナログプレーヤー(ナグラ)、D/Aコンバーター(dCS)、真空管式パワーアンプ(マッキントッシュ)。日本に上陸して間もない、これら超弩級の新製品4モデルを一挙にご紹介する「NEW BIG SOUND」。そして、スピーカーシステム、アンプ、アナログ関連機器の要注目モデルを詳報する「Exciting Components」。

③最新オーディオ機器の開発に携わったエンジニアやプロジェクトリーダーに、製品開発に込めた熱き想いや目指した目標、開発過程の苦労話などを語っていただく連載「つくりては語る」。今回ご紹介するのは英国のスピーカーメーカー、KEFの技術部門最高責任者です。

④日本各地のオーディオショップを訪問し、その店のコンセプト、展示スペース、取扱い製品といった基本情報に加え、販売担当者の愛聴盤・推薦盤もご紹介する連載「オーディオショップ探訪」。今回うかがったのは、静岡県磐田市の「クロスオーディオ」と福岡県北九州市の「マックスオーディオ小倉本店」です。

⑤今季も注目の新製品が目白押しです。ローム製DACを搭載したラックスマンのCDプレーヤージュニア機「D07X」や110周年モデルの回路を踏襲したデノンのプリメインアンプ「PMA1700NE」など、もりだくさんの内容です。

ステレオサウンド No.223は全国の書店、
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