ファーウェイ・ジャパンは本日、2022年の新製品体験会を開催した。
冒頭、登壇したファーウェイデバイス日本・韓国プレジデントの楊涛(ヤン・タオ)氏によると、同社ではPCからタブレット、スマートフォン、オーディオ機器など様々なデバイスの研究開発に一貫して取り組んでおり、昨年は売り上げの22%を研究開発費に充てているそうだ。
そんな中で近年は、人(ユーザー)を中心としたスマート体験が重要だと考えたという。そこで重要なのは沢山のハードウェアを提供することではなく、それらのデバイスをまたいでどんな体験ができるかだということだろう。
その思いを実現するために取り組んでいるのが、「SeamlessAI Life戦略」だ。これは5つのシナリオ(スマートオフィス、スポーツ&ヘルスケア、エンターテイメント、スマートトラベル、スマートホーム)といった様々な分野で、様々なデバイスがシームレスに融合していくことを目指している。
特に昨今はオフィスだけでなく、リモートワークや外出先での会議などビジネスの場所も、手段も多様化しており、それらデータのシームレスな伝送が求められている。ファーウェイでは自社が持つ様々なデバイス間での情報共有を進めていく。
そのためのツールとして今回発表されたのはスマートオフィス、スポーツ&ヘルスケア、エンターテイメントに関連した以下の9モデルとなる。
●ポータブルスピーカー Sound Joy 市場想定価格¥14,800前後(5月26日発売)
●オーディオグラス Eyewear 市場想定価格¥32,780前後(5月26日発売)
●ノートPC MateBook 14 市場想定価格¥126,800前後(5月26日発売)
●2 in 1ノートPC MateBook E 市場想定価格¥169,800前後(5月26日発売)
●スマートウォッチ WATCH FIT 2 市場想定価格¥20,680前後(6月2日発売)
●スマートバンド Band7 市場想定価格¥8,580前後(6月2日発売)
●E ink タブレット MatePad Paper 市場想定価格¥64,800前後(6月9日発売)
●メッシュWiFiルーター WiFiMesh 市場想定価格¥24,980前後(6月9日発売)
●体組成計 Scale 3 Pro 市場想定価格¥10,780前後(6月9日発売)
エンターテイメント分野の「Sound Joy」と「Eyewear」については別途紹介するとして、ここでは「MataPad Paper」についてリポートしておきたい。
MataPad Paperは同社初のE inkタブレットで、紙のような質感と優れた視認性を持った10.3インチ・モノクロモニター(1404×1872画素)を搭載したタブレットだ。
手書き機能を搭載し、同梱のM-Pencil(マグネットで本体に装着可能)やテンプレートと組み合わせて様々なメモの作成も可能。手書き文字は日本語対応で、瞬時に認識してテキスト変換してくれる。手書きの内容をテキスト変換してメールでPC等に送信できるわけだ。
無線、Bluetoothの通信機能も内蔵済みで、ファーウェイ公式アプリストア「HUAWEIAppGallery」も搭載している。これを使って、「HUAWEI Book」に加えて、Aamzonなどのサードパーティ製のアプリで電子書籍の閲覧やオーディオブックの再生もできる模様だ。
本体サイズはW182.7×H225.2×D6.65mm、重さは約360gと小型軽量で、持ち運びも快適だ。専用カバーも付属しており、屋外での使用も安心だろう。内蔵メモリーは4Gバイト(RAM)/64Gバイト(ROM)で電子書籍等の保存には充分だろう。
接続コネクターはUSB Type-Cで、データの取り出しや充電にはここを使用する。