エミライがこの春輸入販売をスタートした、アメリカCleerのANC(アクティブノイズキャンセリング)機能付き完全ワイヤレスイヤホン「ROAM NC」が5月20日に発売される。市場想定価格は¥12,100前後(税込)。
Cleerの完全ワイヤレスイヤホンとしては、「ALLY PLUS II」(市場想定価格¥17,820前後、税込)が先行発売されている。こちらは特許取得済み10mmアイアンレスドライバーを搭載した上位機で、女性ヴォーカルやクラシック、ロックなど様々なジャンルでヌケのいいクリアーな音を楽しませてくれる。
弟機となるROAM NCは、ドライバーに5.8mmネオジウムマグネット・ダイナミック型を搭載している点を除けば、ANC機能や対応Bluetoothコーデック(SBC、AAC、aptX Adaptive)などALLY PLUS IIとほぼ共通のスペックを備えている。
本体はIPX4の防水仕様で、連続使用時間は5時間(充電ケースとの併用で最大15時間)をクリアーする。専用アプリ「Cleer+」を使えばEQ(イコライザー)機能などのカスタマイズも可能だ。
ROAM NCの音をチェックする機会があった。アステル&ケルン「SP-1000」とaptX HDで接続し、174.6kHz/24ビット/FLACや192kHz/24ビット/FLACを再生すると、低音が強めに出てくる印象で、テンポのいいサウンドと感じる。
男性ヴォーカルのポップスは、エレキギターが心地よく、キレのいいサウンド。エレキの余韻などはややすっきりするが、80年代風のサウンドとして再現された。高S/Nで、音の輪郭がくっきりして、分離もいい。
同じ曲をALLY PLUS IIで聴いたことがあるが、その時と比べると低域に重きを置いた音作りのように思えた。迫力を出す方向で、細かな情報がわずかに整理されている。このあたりは、ユーザーターゲットに応じて方向性を変えているのかもしれない。
ANC機能をオンにすると背景ノイズが適度に抑えられるが、効果自体は控えめで、再生音への影響は少ないようだ。
「ROAM NC」の主なスペック
●使用ドライバ−:5.8mmネオジウムマグネット・ダイナミック型
●Bluetoothコーデック:SBC、AAC、aptX Adaptive
●再生周波数帯域(Bluetooth):20Hz〜20kHz
●バッテリー時速時間:最大5時間(本体)、最大15時間(充電ケース込み)
※5分の充電で最大1時間の使用が可能
●重さ:5.3g(本体)、46g(充電ケース)