オーディオテクニカは、“清流のごとく、信号を濁さずに流す”という想いが込められたハイエンドケーブル「FLUAT」(フリュエット)シリーズに、スピーカーケーブル「AT-SC700」を5月20日に発売する。

 5種類の長さを準備し、それぞれの税込価格は以下の通り。終端はY(Yラグ)とB(バナナプラグ)のいずれかを選べる。3.0m以上の長さは受注生産で、納品に1〜2ヵ月かかる場合もあるとのことだ。

AT-SC700 ¥110,000(2.0m)、¥121,000(2.5m)、¥132,000(3.0m)、¥154,000(4.0m)、¥176,000(5.0m)

 電気的・機械的なフィルターと考えられるオーディオケーブルは、信号ロス・歪みを最小限に抑え、音楽再生の邪魔をしないことが何よりも重要だ。AT-SC700はこうした信号伝送のセオリーに則り、線材・素材・構造はもちろん、設計思想をいちから見直し、現代オーディオ機器に見合う音質と性能を具現化させたモデルとなる。

 線材として、6N-OFC+PCUHD+HYPER OFCのトリプルハイブリッド導体を採用。音の輪郭と高域の伸びを細やかに表現する6N-OFC、力感のある低域表現と広大な音場を実現するPCUHD、そして純度99.99%(4N)および酸素含有量10ppm以下の無酸素銅線HYPER OFCを加え、これまで味わったことのないオーディオ空間を体験できるという。

 また、独自のHeat Relieve(ヒートリリーブ)処理で、ケーブル内部の残留応力を除去。これにより、音質傾向はそのままに情報量などの基本性能を一段上のレベルへ昇華。つぶれていた音が分離して、一音一音ほぐれるような開放的な音場が広がるという。

 さらに、六角カシメを採用した新開発のプラグや安定した導通性を担保する厚金メッキ端子を採用することで、接触面積の向上と接触抵抗の低減、経年劣化の抑制にも配慮している。