パナソニックから、2022年4K液晶ビエラのスタンダードモデルが5モデル発表された。型番と市場想定価格は以下の通り。発売はすべて7月8日を予定している。

TH-75LX800 市場想定価格29万円前後
TH-65LX800 市場想定価格22万円前後
TH-55LX800 市場想定価格19万円前後
TH-50LX800 市場想定価格16万円前後
TH-43LX800 市場想定価格14万円前後

 LX800は、先に発表された4Kビエラ「LX950」「LX900」シリーズの弟モデルで、等速液晶パネルを搭載したラインナップとなる(LX950/LX900は倍速パネル)。75インチから43インチまで5モデルが準備され、リビングの大画面からパーソナル用途までカバーする。

 全モデルVAパネルを採用しており、画質面では「オートAI画質」を搭載。これは、放送や映画など100万を超える映像シーンからAIの深層学習を行い、シーン認識アルゴリズムを生成。ビエラがシーンに応じて自動的に最適な画質に調整する機能で、LX800ではシーン認識アルゴリズの精度を高め、より適正な補正ができるように進化している。

 バックライトは2021年モデルのJX750シリーズで使われていた「エリアコントラスト制御PRO」を継承。これは、細分化されたエリアでの映像信号処理によって高コントラストを実現する機能で、光の情報を解析するアルゴリズムにエリアごとの入力信号情報の制御を加えることで、暗部の階調表現をより豊かに、輝き感の表現に磨きをかけている。

 また、「4Kファインリマスターエンジン」は素材解像度検出にも対応するなど、進化したバージョンを搭載した。本機能は4K映像を素材に合わせて高精細化するもので、LX950/LX900にも搭載されている。ノイズを抑制しながら映像の精細感を高めることができるという。

 HDR映像はHDR10、HLG、HDR10+、ドルビービジョンに対応し、ゲームコンテンツのALLM信号も受け付けてくれる。加えて、室内の明るさに合わせてHDR10+の画質を自動で最適化ししてくれるHDR10+ ADAPTIVEにも対応しているので、室内の環境に左右されることなく最高画質を楽しむことができる。

 接続端子はHDMI入力3系統、アナログビデオ入力1系統、光デジタル音声出力1系統、USB端子2系統など。HDMI入力2端子はeARC対応なので、サウンドバーなどを使う場合はこの端子につないでいただきたい。

 BS4K/CS4K、BS/110度CDデジタル、地デジチューナーを各2基搭載しており、外付けUSB HDDに裏番組録画が可能。ただし、4K放送の2番組同時録画はできないので、注意したい。

 サウンド関連では、立体音響のドルビーアトモス信号に対応。イネーブルドスピーカーは搭載していないが、20W×2のスピーカーシステムで包み込まれるような音場を再現できるとのことだ。