ゼンハイザーから、完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデル「MOMENTUM True Wireless 3」が、5月20日より順次発売される。価格はオープンで、想定市場価格は¥39,930前後。

MOMENTUM True Wireless 3(ブラックモデル) 5月20日発売
MOMENTUM True Wireless 3(ホワイトモデル) 2022年夏以降発売

 MOMENTUM True Wireless 3は、現「MOMENTUM True Wireless 2」の後継モデルで、同社の開発担当曰く“最高傑作”と言える仕上がりになったということだ。近年トレンドのアクティブノイズキャンセル(ANC)機能も搭載している。

 搭載ドライバー(トランスデューサー)は、ゼンハイザー謹製の7mm径ダイナミック型であり、これは前モデルと同様ながら、今回は歪を抑え、音の切れや深みといった再現性を向上させるために、同社有線イヤホン「IE600」にも搭載されている「アコースティックバックボリューム機構」を採用。音圧や低域の量感、ボーカルの豊かさなどをアップさせているということだ。

 そして、もう一つの進化ポイントは、通常はBluetoothチップが受け持つDAC機能を、専用プロセッサーの搭載によって、高音質化していること。あわせてこのプロセッサーは、ANC機能も受け持っているということだ。担当者曰く、“表現力がアップ”したという。

 ANC機能については、フィードフォワード、フィードバックに対応するハイブリッド型で、今回は周囲の騒音に合わせて、ANCを自動調整してくれる「アダプティブモード」も採用された。ゼンハイザーでは、音質に影響を与えないANCを標ぼうして本機能を煮詰めていったという。外音取り込み機能にも対応する。

 Bluetoothコーデックについては、最新のaptX Adaptive(96/24)をサポート。「Snapdragon Sound」には非対応ながら、対応機器(スマホ)を組み合わせることで、96kHz/24bitの転送が可能になるとしている。

 そのほか、内蔵バッテリーの駆動時間はイヤホン単体で約7時間、充電ケース併用で約28時間の再生が可能。ワイヤレス充電(Qi)対応。防水規格はIPX4準拠。片耳使用可。という仕様を持つ。

MOMENTUM True Wireless 3の主な仕様
Bluetooth規格:ver5.2
対応コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX Adaptive
ドライバー:7mm径ダイナミック型
周波数特性:5Hz~21kHz
感度:107dB
再生時間:7時間(イヤホン)、28時間(充電ケース併用)
充電時間:1.5時間、10分/1時間動作の急速充電にも対応
充電端子:USB Type-C
付属品:充電ケーブル、イヤーピース(XS、S、M、L)、イヤーフィンセット(S、M、L)