ハーマンインターナショナルから、JBLブランドのゲーミングオーディオデバイス「JBL Quantum」シリーズの新製品として、デュアルコンデンサーUSBマイク「JBL Quantum STREAM(クオンタム ストリーム)」が、3月25日に発売される。価格はオープンで、想定市場価格は¥11,000前後。

 JBL Quantum STREAMは、JBL Quantumシリーズ初となる製品で、より精度の高いゲーミングを行なうために、同ブランドの持つ音響のノウハウを投入して作られた“音のいい”USBマイク。

 マイクの指向性は、単一指向性用と無指向性用の2種類に対応し、それぞれに専用のコンデンサーマイクモジュール(つまり2つ)搭載しているのが特徴。マイクは14mm径のコンデンサーマイクモジュールとなっており、一般的に、単一のマイクで2種の指向性を切替る方式に比べて、切替えによる音質劣化がないのが音質的なメリットになるという。その指向性は、フロントにあるボリュームボタンの長押しで簡単に切り替えることができ、ゲーミングだけでなく、オンライン会議、音声配信などなど、コンテンツや状況に合わせて適宜、適した指向性を選ぶことができる。

 なお、搭載する2つのマイクには、不要なノイズ(主に低音域)を抑制するために、衝撃吸収設計のショックマウント構造を採用しているそうで、感度の高いコンデンサーマイクの性能を充分に引き出すように設計されている。

 専用スタンドが付属しているので、卓上に簡単に設置できるほか、下面にはねじ穴もあり、カメラ三脚、ブームアームなどへの取り付けも可能。柔軟な設置が行なえるそうだ。

 また、ユーザーからの要望の多かったマイクミュート機能は、製品の天面をワンタッチすることで実行できるといい、ふいな来客など、急にマイクミュートが必要になった際など、手軽にオンオフ可能となっている。なお、本体下部にはLEDが組み込まれており、JBL Quantumシリーズ専用のPCソフト「QuantumENGINE」にて、調整できる(ミュートにすると赤く点灯する)。

 その他、本体にはヘッドセットを接続できる出力(3.5mmステレオミニ)も装備しているので、自分の声のモニターしながらの(サイドトーン機能)自然な会話も行なえるようになっている。

▲参考出品されていたゲーミングヘッドホン「Quantum350」

 参考出品されていたゲーミングヘッドホン「Quantum350」はエントリークラスのワイヤレスヘッドホンで、パソコンとは専用のUSBドングルで接続する。充電しながらの使用もできるようになったそうで、内蔵バッテリーの持続時間は約22時間。5分の充電で1時間使える急速充電にも対応する。充電端子はUSB Cだ。「QuantumENGINE」ソフトで、サイドトーン機能、EQ機能などが調整できるそう。春ごろの発売予定。

▲「Quantum350」用のUSBドングル

JBL Quantum STREAM の主な仕様
タイプ:エレクトレットデュアルコンデンサーUSBマイク
カラー:ブラック
電源(マイク部分):5V/500mA
サンプリンググレード:44.1kHz/48kHz/96kHz
ビッド解像度:16/24 bit
方式:14mmエレクトレットコンデンサーマイク、コンデンサーカプセル2基
指向性パターン:単一指向性/無指向性
周波数特性:20Hz~20kHz
感度:-37 +- 3dB(1kHz@I Pa, 0 dB=1v/Pa)
ヘッドホンアンプインピーダンス(ヘッドホン部分):>16ohms
出力電力(RMS):チャンネルあたり45mW(負荷インピーダンス32Ω)
周波数特性:20Hz~20kHz
S/N比率:90dB
USBケーブル長さ(ケーブル同梱):190cm
寸法:H174(スタンド含む)×D80×W80mm(スタンドベース最大幅)
質量:248g