Bowers & Wilkinsから、Zeppelin飛行船をイメージした特徴的なデザインを採用したワイヤレススピーカー「Zeppelin」が、3月4日に発売される。価格は¥115,500(税込)。

 Zeppelinは、2007年に登場した初代――iPodドックスピーカーのデザインに革新を与えた――から長年にわたって人気を集めているシリーズ。今回のNew Zeppelinは、その4世代目にあたり、より良い音、より洗練されたデザイン、そして使いやすさを備えた“スマート”な製品に進化しているということだ。

 その新Zeppelinでは、搭載ユニットを刷新し、ストリーミング時代のユーザーのために再構築。ハイレゾ音源をこれまで以上にきめ細かく、そしてダイナミックに響かせる仕様にまとめているという。

 加えて、Alexaを搭載することで、操作面でも最新のスマートさを実現。本機に直接話しかけることで、選曲・再生などの操作を行なえるようになった。もちろん、従来通りのボタン操作(背面後部に設置)も可能だ。

 カラリングは、ミッドナイト・グレーとパール・グレーの2種類をラインナップし、金属製のスタンドを柔らかく照らす調光可能なアンビエントライトを新たに実装している。

 搭載ユニットは、左右にトゥイーターとミッドレンジ・ドライブ・ユニットを、エンクロージャーの中央に150mmの大口径サブウーファーという3ウェイ5スピーカーという構成。それぞれ専用のアンプモジュールで駆動し、特にサブウーファーにはブリッジ接続によるステレオ・アンプモジュールを使用することで、クリーンかつパワフルな低音を実現しているという。

 それらのユニットは、FEA(有限要素解析)によって最適化されたエンクロージャーにマウントされており、ユニットからの振動伝播を抑制(遮断)することで、クリーンでクリアなサウンドを実現。さらにユニットの周囲の形状についても、音の放射を妨げないよう設計が施されており、優れた拡散性を備え、広大なサウンドステージの再現を可能にしたとしている。

 トゥイーターは、「600 Series Anniversary Edition」のために開発された25mmダブルドーム・トゥイーターと同型を使用という豪華さ。先述した最適化エンクロージャーによって、ウーファーからの振動がシャットアウトされることで、ワイドでクリアなサウンドが楽しめるという。

 ミッドレンジについては、独自のFST(Fixed Suspension Transducer)技術を用いた90mmドライブ・ユニットを搭載。これは、「800 Series Diamond」を含む、同社すべてのプレミアム・フロアスタンディング・スピーカーに採用されているものとなる。

 サブウーファーには、前モデル搭載ユニットに改良を施した150mmバス・ドライバーを搭載。サブウーファー駆動時に発生する振動がエンクロージャーに伝播しないことで、クリーンでレスポンスに優れる低音域を実現しているそうだ。

 ワイヤレス面では、「AirPlay 2」とBluetoothに対応。Bluetoothは、最新の「aptX Adaptive」コーデックをサポートしているのは特筆できるだろう。また、「Bowers & Wilkins Musicアプリ」を使えば、Deezer、SoundCloud、TuneInなどのストリーミングサービスも楽しめる。

 ちなみに、New Zeppelin は近年の機器同様に、オンライン・アップデートに対応するそうで、今年前半にはマルチルーム機能が追加される予定という。これが実現されれば、複数台のZeppelin を使ってのマルチルーム再生が可能になるほか、Bowers & Wilkins が先日発表したワイヤレス方式によるオーディオシステム「Formation Suite」との組み合わせも可能になるということだ。

 専用の壁掛けブラケット「Wall Bracket」(¥22,000 税込)も用意されており、本機を壁掛けすれば、部屋をBowers & Wilkinsサウンドで満たすことができるだろう

▼関連記事「ワイヤレスでもBowers&Wilkinsのサウンドクォリティが味わえる「Formation Suite」シリーズ全6モデルが、1月28日に国内発売開始」