EIZOから、HDR映像の制作に適した27型のカラーマネジメント液晶モニター「ColorEdge CG2700X」、および「ColorEdge CG2700S」が、2022年春以降に発売される。価格は両機種ともオープン。

 今回発表された2製品は、ColorEdge CG2700Xが4K UHD(3840×2160)解像度を、ColorEdge CG2700SはWQHD(2560×1440)の解像度を持ったモニター。それぞれ、「ColorEdge CG279X」、および「ColorEdge CG2730-Z」の後継機種となる。カラーマネジメントモニターということで、プロフォトやデザイン、印刷から3DCG、映像制作まで、さまざまなクリエイティブワークに適している、としている。

 性能面ではまず、現行モデルに対して、より高輝度・高コントラスト比を実現しているそうで、HDR映像の表示能力を向上させているのに加え、映画や放送の国際規格に準じる専用カラーモード――「DCI-P3」「BT.2020」「Adobe RGB」――も標準搭載することで、幅広いコンテンツの編集・プレビューへの適応度を高めている。

 機能面では、本モニターをドッキングステーションのように使えるUSB Type-Cポートの搭載が挙げられ、ノートPCとUSB Type-Cで接続すると、画面表示、USB信号の伝送、さらにはPCへの給電(90W以上)から有線LAN接続も実現しており、持ち運べるハイエンドノートPCを使った映像制作時においても、作業しやすい環境の構築に貢献するとしている。

 その他、筐体や遮光フードのデザインを一新し、筐体の背面にはパンチングメタルを採用で放熱の効率化を促進、キャリブレーションセンサーを内蔵することで色管理を自動化でき、画面の表示ムラ補正が行なえるようになっている。

「ColorEdge CG2700X」「ColorEdge CG2700S」の主な特徴
■ケーブル1本の接続で、モニターをドッキングステーションのように活用可
■映像制作における4Kプレビューのニーズに対応(CG2700Xのみ)
■Hybrid Log Gamma(HLG)方式とPQ方式、両方のHDR特有のガンマ(EOTF)に対応
■広色域表示かつDCI-P3、BT.2020を含む映像制作専用カラーモードを搭載
■カラー設定が自動で切替わる「Sync Signal機能」を搭載
■「ニアレストネイバー方式」の補間方式に対応(CG2700Xのみ)
■「DCI 4K クロッピング機能」搭載(CG2700Xのみ)
■キャリブレーションセンサーを内蔵し、正確に表示を調整可
■画面の隅々まで均一に表示
■豊かな色再現をかなえる10-bit表示に対応
■専用のカラーマネージメントソフトウェア「ColorNavigator 7」に対応
■ネットワークカラーマネージメントソリューション「ColorNavigator Network」に対応
■独自のユニフォミティ補正回路により、画面の隅々まで均一に表示
■見る角度による色変化が少ないアンチグレアIPSパネル
■モニター画面と写真プリントの色合わせソフトウェア「Quick Color Match」に対応(CG2700Sのみ)

https://www.eizo.co.jp/products/ce/sp_cg2700xs/