ジョン・カーペンター監督の特集上映「ジョン・カーペンター レトロスペクティブ2022」が、2022年1月7日(金)から1月27日(木)の3週間限定で、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺にて開催することが決定した。

 SF・ホラー作品でカルト的な人気を誇る《ホラー映画の帝王》ジョン・カーペンター監督。『ハロウィン』(78)、『遊星からの物体X』(82)など数々の名作を生み出し、多くの映画ファンに愛される名匠の一人。全米で大ヒットし、日本でも公開中の『ハロウィンKILLS』(21)では、音楽を手掛け、ミュージシャンとしても活躍している。そんなカーペンターの熱狂的ファンであることを公言するのは、J・J・エイブラムス、クエンティン・タランティーノ、ロバート・ロドリゲス、エドガー・ライト、ここ日本では、黒沢清監督、大ヒットゲーム「メタルギア」シリーズのゲームデザイナー・小島秀夫と鬼才のビッグネーム揃いで、彼らは皆、自身の作品でカーペンターへのオマージュを捧げている。

 そして空前の80年代ムーブメント旋風が巻き起こっている昨今。『イット・フォローズ』(14)、『サマー・オブ・84』(17)、『IT/イットTHE END“それ”が見えたら、終わり。』(19)、『レディ・プレイヤー1』(18)、そして社会現象にもなったNetflixドラマ「ストレンジャー・シングス」などのヒット作が80年代映画へのノスタルジーが込められた作品として記憶に新しいが、どの作品にもカーペンターオマージュシーンが見つけられる。

 先日、本特集上映の情報が解禁となり、日本のファンからは、「凄過ぎです!特にニューヨーク1997の上映はレアレベルMAX! 絶対に観に行きたい。」、「ニューヨーク1997がスクリーンで!動揺が…」、「スネーク・プリスキンが劇場に戻ってくる。行かないとダメだ!」といった、喜びの声がSNS で続々と上がっている。

 今回、レトロスペクティブ2022で上映される、カーペンター究極の金字塔3作品『ニューヨーク1997』、『ザ・フォッグ』、『ゼイリブ』のレトロスペクティブ2022完全オリジナル! VHS風豪華ビジュアルが解禁。デザインは『ミッドサマー』、『デッド・ドント・ダイ』、『サスペリア』などのビジュアルを手掛けてきた名手、大島依提亜氏が担当。

 『ニューヨーク1997』では、倒れた自由の女神像が目を引き、スネーク(カート・ラッセル)をアイコン的存在としてレイアウト。『ザ・フォッグ』では、殺人霧が迫るその瞬間を捉え、“絶叫クイーン”ことジェイミー・リー・カーティスの今にも叫び出しそうな表情がインパクト大だ。『ゼイリブ』のビジュアルには、サングラスをかけると突如現れるドクロ顔のエイリアンが、でかでかと登場! 一度見たら忘れられないこのエイリアンを描いたのは、『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』、『戦場のメリークリスマス』、『愛のコリーダ』でビジュアルのイラストを描きおろしたイラストレーター、サイトウユウスケ氏。地球を偵察にきた宇宙船や後ろのサブリミナル看板にも注目だ。

 あわせて、自身もジョン・カーペンターの大ファンだという大島氏からコメントが到着。
 「虐げられた人々が都市ごと巨大な壁で分断される/巨大なビルボードに同じ言葉が必要に繰り返される/ワールドトレードセンターに飛行機が…/何か良からぬものが蔓延し、それが何かはよくわからない/すぐ隣にいるこの人もすでにアレかもしれないと疑心暗鬼になる。これらすべてはジョン・カーペンターがかつて作った映画の中の出来事である。」と、カーペンターへの思いを語った。

「ジョン・カーペンター レトロスペクティブ2022」

2022年1月7日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺にて3週間限定公開

『ニューヨーク1997』
監督・脚本:ジョン・カーペンター
出演:カート・ラッセル、リー・ヴァン・クリーフ、アイザック・ヘイズ
1981年/アメリカ/99分/原題:Escape from New York
(C)1981 STUDIOCANAL SAS - All Rights Reserved.

『ザ・フォッグ』
監督・脚本:ジョン・カーペンター
出演:エイドリアン・バーボー、ジェイミー・リー・カーティス、ジャネット・リー
1980年/アメリカ/99分/原題:The Fog
(C)1979 STUDIOCANAL All Rights Reserved.

『ゼイリブ』
監督・脚本:ジョン・カーペンター
出演:ロディ・パイパー、メグ・フォスター、キース・デヴィッド
1988年/アメリカ/94分/原題:They Live
(C)1988 STUDIOCANAL S.A.S. All Rights Reserved.