Speaker System
パラダイム
Founder 40B
¥350,000(ペア)・税別
●型式:2ウェイ2スピーカー・バスレフ型●使用ユニット:ウーファー・15.2cmコーン型、トゥイーター・2.5cmドーム型●インピーダンス:8Ω●感度:92dB●クロスオーバー周波数:1.6kHz●寸法/重量:W197×H368×D320mm/11.3kg●備考:写真はピアノブラック仕上げ。他にブラックウォルナット、ミッドナイトチェリー、ウォルナットあり

高精度のホログラフィックのごとき音像と音場が出現

 カナダのパラダイム社は1982年の創業。今回の40Bも一員となるファウンダーシリーズ全6モデルには、ペルソナシリーズなどの成果を引き継いであらたな創業を目指す意気込みが感じられる。40Bはシリーズ最小のブックシェルフ型リアバスレフ2ウェイ構成だ。トゥイーターはシリーズ共通のAL‐MAC高域ドライバー。ベリリウムではないが、アルミニウム、マグネシウム、セラミックを組み合わせた振動板素材を採用。偏円形のくぼみであるウェーブガイド中央にPPAレンズという有孔位相整列型音響レンズを配しているのが大きな特徴。中低域は152㎜径のロングストロークのドライバーを採用。PPAレンズは高域ドライバーと同様で、振動板はアルミ、マグネシウム合金。

 その音は、高精度のホログラフィックのごとき音像と音場が出現する。高い純度と俊敏な応答性で、移動すれば背後まで見えそうな音像の実体描写も特徴。これでダイアナ・クラールのささやき声が、どのように聴こえるか。弾弦が明快で、しかも熟味のあるギターやゆるやかなベースの弾力感も印象的だ。チャーリー・マリアーノの「煙が目にしみる」など1955年録音、鮮度と質量感と、音色の幅を備えた感傷節。そしてピアソラのライヴ音源は、タンゴの降霊会のごとき魂魄の乱舞となる。音響レンズが疑似的に球面波を生じるのだろうか? これは視床下部まで刺さる音だ。

←フロント。上部に大型ウェーブガイド付きのアルミ、マグネシウム、セラミック混成の2.5㎝ドームトゥイーターを配置する。下部のアルミ、マグネシウム合金15.2㎝コーンウーファーは、前面にトゥイーターと同様に独自の音響レンズが装着されている。

←バスレフポートは背面に配置される。入力端子はバイワイヤリング接続に対応。

↑トゥイーターのウェーブガイドを確認する吉田氏

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