キヤノン/キヤノンマーケティングジャパン

▲「Transform & Reframe from 8K fish-eye」。左側が8Kの映像。右側はそこからHD解像度の画角で任意の場所を切り出したもの

 キヤノンブースでは奥のほうに「Transform & Reframe from 8K fish-eye」システムを展示。これは特注の8Kカメラに、同じく特注(ワンオフ)の魚眼レンズを装着して超広角映像を撮影。ソフトを使って、フルHD解像度の映像を切り出すというものだ。元映像内なら自由に好きな場所を切り出して(リフレーム)表示でき、仮想的なパン・チルトが行なえるようになっている。8Kカメラは発注可能だそうだが、魚眼レンズは完全なワンオフ品で、販売の予定はないという。

▲8Kカメラと8K対応の魚眼レンズ

 隣には民生用のデジタル一眼「EOS R5」に魚眼レンズを装着して、ブルーインパルスのコックピットから撮影した8K/HDRの超広角映像も展示されていた。ディスプレイにはキヤノン製8K HDR対応リファレンスディスプレイ「DP-V5580」を使用。なお、過去のブルーインパルス映像はYouTubeでも公開されている(今回のインターBEEのデモ映像は、年末にはアップ予定という)。

▲EOS R5+魚眼レンズで撮影したブルーインパルスのコックピットからの映像をデモ上映。

 ブルーインパルス展示の向かいには、複数のカメラ(100台)使って被写体をモデリング。出来上がった映像の視点を自由に動かせるという「Volumetric Video System」が展示。Volumetric Videoとは、撮影画像から3D空間を再構成する技術で、すでにアイドルグループ ばってん少女隊とコラボした映像がYouTubeで公開されている。モデリング(映像作成)はおよそ3秒でできるという。MVやプロモーションビデオ、ライブ配信などで活用が進んでいるという。

ボルトアンペア

ボルトアンペアでは、人気のクリーン電源「GPC-TQ」のリファインモデルを展示。現行品はPSEの認証は不要なのだそうだが、新型ではPSEを取得するためにステップアップトランスをなくし、代わりにチョークコイルをダブル仕様としているそうだ。発売は2022年の夏を予定しているそうで、担当者曰く、「より効果が高くなっている」そう。

▲ボルトアンペアのクリーン電源「GPC-TQ」。右が現行品。左が新型。チョークコイルが二つ搭載されているのが分かる

フォステクス

フォステクスでは、アクティブスピーカー「NF-04R」「RS10A」を試聴可能な状態で展示。どちらもHR形状のウーファーが目をひくデザインとなっており、特にRS10Aのほうは、人気の同社リファレンススピーカー「RS-N2」をダウンサイジングした製品で、より導入しやすい寸法にまとめられていて、引き合いも多いそう。受注生産で、納期はおよそ4カ月。