シャープから、新開発のmini LED バックライトを搭載した、同社テレビ AQUOSブランドの新フラッグシップとなる8K/4Kテレビ「AQUOS XLED」シリーズが発表された。8Kテレビの「DX1」シリーズ3モデル、4Kテレビの「DP1」シリーズ2モデル、合計5モデルが12月10日より順次発売される。価格とラインナップは下記の通り。

▲8Kテレビの「DX1」シリーズ(左)と、4Kテレビの「DP1」シリーズ

<AQUOS XLEDシリーズ>
DX1シリーズ(8Kテレビ)
8T-C85DX1 オープン(想定市場価格¥1,760,000前後) 12月10日発売
8T-C75DX1 オープン(想定市場価格¥825,000前後) 12月10日発売
8T-C65DX1 オープン(想定市場価格¥660,000前後) 12月10日発売

DP1シリーズ(4Kテレビ)
4T-C65DP1 オープン(想定市場価格¥440,000前後) 2021年12月10日
4T-C55DP1 オープン(想定市場価格¥363,000前後) 2022年 2月26日

 AQUOS XLEDは、AQUOS誕生から20年を記念して投入される、同社テレビシリーズの新フラッグシップモデル。今後のテレビの方向性の一つとして、付加価値をキーワードに、大画面・サイズアップ・グレードアップ・スマート化といった特徴を兼ね備えたシリーズという位置づけだ。

 光源となるバックライトには、従来よりも小さい(LED一つ当たりの大きさが10分の一という)mini LEDを採用し、その搭載数は従来モデルに比べて実に72倍という高密度なものになり、結果、ピーク輝度はおよそ3倍を実現し、同社の各種高画質・制御技術の進化と合わせ、HDR時代にふさわしい高輝度・高コントラストな映像を再現するということだ。

 同時に、量子ドットによる光の波長変換方式も併せて採用し、3原色(赤・青・緑)の色純度を高める「量子化ドットリッチカラー」によって、広色域と高色純度も実現している。

 また、音質についてもフラッグシップらしいクォリティと、音に没入するイマーシブ感の再現性を向上させるために、「ARSS+」(アラウンド・スピーカー・システム・プラス)を搭載。画面の下部だけでなく、画面の周囲にスピーカーを配置することで、画面と音像が一致した臨場感を味わえるようになる、としている。8KテレビのDP1シリーズでは、画面周囲に8つのスピーカーユニットを配置し、より臨場感を高めるようデザインされている。

XLEXDシリーズの主な特長
・輝度やコントラストを飛躍的に向上させる「アクティブmini LED駆動」
 バックライトに、mini LEDを高密度に配置し、表示する映像に応じてエリアごとの明暗をきめ細かく制御するとともに、明るくしたい場所に電力を集中させることで、高いコントラストと、従来機比 約3倍(同)のピーク輝度を実現。夕日のきらめきなどを美しくクリアに映し出すという。

・広色域かつ純度の高い3原色を生む「量子ドットリッチカラー」
 ナノサイズの半導体粒子である量子ドットによる光波長変換技術を採用。バックライトの青色光から純度の高い3原色(青・緑・赤)を生成することで、広色域と色鮮やかな映像表現を実現

・コントラスト表示性能を高める新設計回路「フレアブライトネス」
 表示する映像の局所的な明るさやコントラストを解析し、明暗差をさらに伸長することで、輝きや締まった黒などのコントラスト表示性能をさらに際立たせる新設計「フレアブライトネス」回路を搭載。独自のバックライト最適制御技術の応用により、豊かな明暗表現力のある映像を再現可能に。

・新開発の「ARSS+」音響システム
 画面下部に加え、上部およびサイドにスピーカーを配置。イマーシブな音場を実現し、画面の中央付近から音が聴こえるような感覚で、映像と音声が一体となった臨場感が味わえるとしている。

・音を斜め前方向に放出する独自構造ハイトスピーカー搭載(DP1シリーズ)
 画面背面上部にトゥイーターおよびミッドレンジ搭載ハイトスピーカーを装備。背面のサブウーハーと合わせ、高域から低域まで豊かな音域をクリアでパワフルに再現。また、ハイトスピーカーを前向きに20°傾斜させて設置することで、音を斜め前方向に放出し、高い臨場感を再現する。

・狭額縁設計により、映像が浮き立つように見える「フローティングディスプレイ」デザインを採用
 狭額縁化を進め、映像と背景の境界をミニマイズ化。まるで空間に浮かんでいるかのような映像の表示を可能に。