ユキムから、EARMENのD/Aコンバーター「Tradutto」(トラデュット)が発表された。市場想定価格¥99,000(税込)で10月の発売予定。
EARMENは、誰もが簡単にハイクォリティなサウンドを手に入れられることをコンセプトに2019年にアメリカ・シカゴ ウィネトカで誕生したブランドだ。ハイエンドオーディオ製品をプロデュースするセルビアのAuris Audioの協力のもと、同ブランドのすべての製品の設計製造はヨーロッパで行われている。
新製品のトラデュットは、最大でリニアPCM 768kHz/32ビット、DSD512のデジタルファイルをサポートするESS製DACチップ「ES9038Q2M」を搭載し、MQA再生にも対応したハイスペックモデルだ。USB端子のほかに同軸、光のデジタル入力を搭載する。加えてBluetooth用チップとしてクアルコム社の「QCC5124」を採用、AAC、aptXといったコーデックにも対応している。
トラデュットのアナログ段はバランス回路で構成されており、4.4mmバランス出力からXLR入力を持つプリアンプへバランス接続が行えるマニアライクな仕様もポイントだ。
筐体は高い絶縁性を持つ堅牢なフルブロック・アルミニウムの削り出しで、その中に取り付けられるプリント基板には、スイスで製作される表面実装の4層金メッキ基板が使われている。厳選されたパーツ類は、ドイツ製WIMAフィルム・コンデンサーと信頼性の高いMELF型低ノイズ抵抗を組み合わせ、オペアンプにテキサスインスツルメンツ製SoundPlusOPA1642を採用。またジッター低減のために慎重にクロックを同期させ、デジタルとアナログ回路の電源部はセパレート構成となっている。
「Tradutto」の主なスペック
●接続端子:USB Type-B、デジタル入力2系統(同軸、光)、アナログ音声出力1系統(RCA)、4.4mmバランス出力1系統
●Bluetoothコーデック:AAC、SBC、aptX、aptX HD、aptX LL、LDAC
●出力インピーダンス:RCA 300Ω、4.4mm Balance 600Ω
●再生フォーマット:DSD64/128/256(DoP)、DSD512(Native)、PCM最大768kHz、DXD最大768kHz
●MQAレンダリング:FSR(MQB/MQA Core)、MQA、MQAStudio
●寸法/質量:W150×H30×D150mm/550g