テクニクスは、SL-1200シリーズ発売50週年記念限定モデル「SL-1200GAE」の特別仕様「SL-1200GAE-K」を発売する。2021年10月29日までの注文分だけを生産する完全限定生産品で、2022年4月に発売予定。価格は従来モデルと同じ¥363,000(税込)だ。

 SL-1200GAEは2016年に300台限定で発売されたが、発売3週間たらずで限定数に達したため販売が終了した人気モデル。今回のSL-1200GAE-KはそんなSL-1200GAEをブラックボディとし、ゴールド塗装のトーンアームとシリアルナンバープレートを施した特別仕様。新生テクニクス・ダイレクトターンテーブルの特長でもある技術が盛り込まれている。

 その第一は「コアレス・ダイレクトドライブ・モーター」。これは安定した回転と振動低減を実現する技術で、回転の精度検証・補正を行うモーターの回転制御には、ブルーレイディスク機器の開発で培ったモーター制御技術が応用されている。

 「マグネシウム製トーンアーム」もSL-1200GAEと同様で、軽量かつ高減衰特性を備えた素材でレコード盤を正確にトレース、カートリッジの信号の読み取り精度を高める。

 さらに「3層構造プラッター・4層構造筐体」も踏襲した。真鍮板とアルミダイカストシャーシを強固に一体化し、裏面全体に不要共振を排除するデッドニングラバーを貼ったプラッターを搭載。筐体は重量級ゴムベース、BMC(バルク・モールディング・コンパウンド)シャーシ、アルミダイカストシャーシ、10mm厚のアルミトップパネルという4層構造として高い剛性を確保している。