ヤマハから、CD専用プレーヤー「CD-S303」が発表された。価格は￥47,300（税込）で、9月29日に発売される。
CD-S303は、CD再生専用の高精度ドライブメカを搭載したエントリーモデルだ。信号の相互干渉を徹底して排除するために、デジタル、アナログ回路への電源独立供給をはじめ、グラウンド配線や信号経路の最適化などハイエンドモデルの開発で培われた経験やノウハウを活かした回路構成を採用した。他にもバーブラウン製の高精度DACやヒヤリングを重ねて厳選した高品位パーツを投入されている。
コンストラクションは、ボトムシャーシに高精度・高剛性セルスペーサー（橋脚）を通してCDドライブメカを強固に固定することで不要振動を抑え込むマウント方式や、補強用の鉄板をトップカバーに追加することで優れた制振性能を実現した。デジタル出力回路を停止するとともにディスプレイも消灯し、より高品位なアナログ音声出力を可能にするピュアダイレクトモードも装備している。
フロントパネルには、USBメモリー（USBマスストレージ）や携帯音楽プレーヤーなどを接続してデジタル音楽ファイルを再生できるUSB端子を搭載。WAV/FLAC音源（96kHz/24ビット）の再生にも対応しているので、CD以外のハイレゾファイルなど、幅広いコンテンツを一台で楽しめる。
フロントパネルには質感の高いヘアライン仕上げのアルミパネルを使用しており、同社製ハイファイアンプと組み合わせて統一感のあるオーディオシステムを構築可能だ。また本体の電源をオンにした時や再生ソースを切り替えたときに自動的に再生を開始するオートプレイ機能や、操作しない状態が一定時間（20分）経過すると電源を自動的に待機状態にするオートスタンバイ機能も装備されている。
「CD-S303」の主なスペック
●再生メディア：音楽CD、CD-R/RW、USB
●対応フォーマット（CD-R/RW、USB）：MP3、WMA、MPEG-4 AAC、WAV、FLAC
●対応サンプリング周波数 （CD-R/RW、USB）：96kHz/24ビット（WAV/FLAC）、48kHz（MP3/WMA/MPEG-4 AAC）
●周波数特性：CD＝2Hz〜20kHz、CD-R/RW/USB（Fs96kHz）＝2Hz〜44kHz（-3dB）
●ダイナミックレンジ（1kHz、0dB）：96dB以上
●S/N（1kHz、0dB、JEITA）：105dB以上
●接続端子：デジタル音声出力×2（光、同軸）、アナログ音声出力×1（RCA）、USB端子×1
●消費電力：11W（スタンバイ時0.2W）
●寸法/質量：W435×H87×D260mm/3.5kg