ユキムは、オリジナルブランドのYUKIMU SUPER AUDIO ACCESSORYから、 “画期的な間欠吸引機能を持つ究極のバキューム・スタビライザー” として「CVS-1」(¥176,000、税込)を発売する。9月のリリース予定だ。

 CVS-1は、アナログ再生のクォリティを一気に高めるアイテム。レコード盤はポンプ吸引によりマグネシウム・ディスクと密着一体化され、振動と反りの問題を一気に解消してくれる。さらに間欠バキューム機能により、演奏中にレコードの吸着状態が解かれる心配がなく、カートリッジの針先は、グルーブを最後まで完璧にトレースすることが可能だ。

 このCVS-1は、フォースマイルラボを主宰する山田真久氏の企画により設計開発が行われた。高い精度の精密加工技術が要求されるディスクとスタビライザーは、金属加工で有名な新潟三条・燕で製造されている。

 使い方は簡単で、ターンテーブルにマグネシウム・ディスクに載せ、そこにアナログレコードを置き、レーベル面にスタビライザーを装着することで準備が完了。スタビライザーから伸びるチューブの先にある別筐体ポンプを作動させると、レコード盤がターンテーブル・ディスクに吸着される仕組みだ。

 バキュームは20〜30秒間行われ、その後8分間隔で30分間繰り返される。バキュームのモーター音は40〜45dBという消音設計なので、音楽再生の邪魔をすることもないだろう。

 CVS-1の特長は以下の通り。

●8分間隔で行われるバキューム機能により、再生途中でレコード盤吸着が解かれることがない。また密着性を高めたシーリングゴムの効用で、反りのあるレコード盤(180g重量盤含む)も吸着状態を持続することが可能。
●ディスク素材である純マグネシウムは、内部損失がもっとも高い金属で、素材固有の鳴きも少ない。この点はレコード盤と密着一体化する素材として大きなメリットとなる。ポンプとつながるスタビライザーは、純マグネシウムと真鍮のハイブリッド仕様で、ディスクとのコンビネーションによりレコード盤の制振に大きく貢献している。
●センタースピンドルが11mm以下のターンテーブルにも対応するよう設計されている。これにより、ほとんどのターンテーブルへの装着が可能だ。
●シーリングゴム劣化により吸着が不安定になった場合は、シーリングゴムの交換に対応。

「CVS-1」の主なスペック

●マグネシウム・ディスク:外径=φ305mm×厚さ7mm/600g、材質=純マグネシウム、合成ゴム
●サクション・ボックス=W108×H96×D138mm/580g、ホース長さ1.5m、材質=木材
●モーター音:約40〜45dB
●スタビライザー:外径=φ70×H50mm(ホース継手18mm含む)/480g、材質=真鍮、純マグネシム、ウレタンゴム