ヴィンテージ企画ではWE555ドライバー+新旧11機種トゥイーターのダブル駆動を試聴します

『管球王国』101号の特集企画は「真空管アンプ22ブランド『モノ作りとメインテナンス』の指針」です。現代の管球式アンプブランドの製品設計・製作ポリシー、保証やメインテナンスの体制を、ヒアリングに対する詳細な回答と筆者による音のインプレッションでリポートします。真空管アンプを選ぶ手掛かりとなるブランドの実像に迫ります。ヴィンテージ関連企画は「WE555ドライバー+トゥイーターのダブル駆動」です。ウェスタン・エレクトリックを代表する中高域用ドライバーWE555のダブル使いによる2ウェイ・システムにトゥイーターもダブルで追加することで、どのような世界が拓けるか。新旧11機種のトゥイーターで試聴します。

実験工房「最新MCカートリッジの実力を聴く/25機種の聴き比べ」は、LPレコードが人気を集めるいま、定番からハイエンドモデルまで最新MCカートリッジの試聴でハイレベルな現代のアナログ再生を探ります。熟達した設計者によるアンプ製作を回路図とともに展開する「マイ・ハンディクラフト」では英国オスラム製PX4で優美で深みのある音を聴かせるシングルアンプ、現行管タングソル製6550の音をストレートに聴かせるシングルアンプ、メジャーな双3極MT管に代えてドイツ・シーメンス製C3mを活かすプリアンプが登場します。

ヴィンテージ関連企画は「WE555ドライバー+トゥイーターのダブル駆動」です。WE555+KS12024ホーン×各2基とジェンセンB15X励磁型ウーファー+アルテックH825エンクロージュアによる2ウェイシステムに、トゥイーターもダブルで追加して、どのような音が聴けるか。ヴィンテージ/現行モデル計11種のトゥイーターによる試聴で探りました。新 忠篤氏、ヴィンテージ・オーディオの優れたメインテナンス技術を持つ杉井真人氏、ヴィンテージ・オーディオ専門店での長年のキャリアを持つ土井雄三氏による試聴です。

「実験工房」は「最新MCカートリッジの実力を聴く/25機種の聴き比べ」です。定番機種から70~80万円クラスのハイエンドモデルまで、最新MCカートリッジを試聴しました。テスターは新 忠篤氏、かつてフィデリティ・リサーチ(FR)で設計を担当し現在は数々のカートリッジのメインテナンスを行なう古屋 明氏、最新のアナログ再生システムの取材を重ねる三浦孝仁氏の3氏です。

「マイ・ハンディクラフト」では是枝重治氏による古典直熱管PX4のシングル・パワーアンプ(上写真)、小池儀治氏による多極管差替えに対応してトーンコントロール装備の6550シングルアンプ(中写真)、久芳寛和氏によるシーメンスC3m+レイセオン5703WBで増幅回路を構成しトーンコントロール装備のプリアンプ(下写真)と個性豊かな3モデルが登場しました。是枝氏アンプ、小池氏アンプはステレオサウンドストアで実機を頒布します。