日本電気(NEC)は、企業や官公庁、教育現場向けのビジネス用プリンターの新製品として、A4カラーページプリンター「Color MultiWriter 4C150」、およびスキャナー機能を装備したA4カラープリンター複合機「Color MultiWriter 4F150」を発表した。
「Color MultiWriter 4C150」 ¥99,800(税別) 7月2日発売
「Color MultiWriter 4F150」 ¥139,800(税別) 9月9日発売
今回発表の4C150/4F150xは、A4サイズのカラープリントに対応したビジネス用プリンターのエントリーモデル。主に小規模事業者がターゲットであることから、設置を省スペースにするための小型化・軽量化を進め、世界最小クラスの筐体サイズを実現したという。
カラープリンターの4C150は、前モデルに対して実に体積で36%の小型化を果たしているそうで、メーカーによればハンカチ一枚分(45×45cm)のフットスペースと30cmの高さがあれば、設置可能という。
その小型化に寄与しているのは、ドラムカートリッジの4色一体化だそうで、新開発のエンジンの搭載と合わせ、印刷スピードも最大35%の高速化を達成しているという(4C150では、1分で最大31ページ分の片面印刷が可能)。
一方、複合機の4F150についても、スキャンスピードは新開発のエンジンによって処理が高速化されているそうで、読み取り速度は最大で約57%向上。A4カラー原稿を1分間で22枚、スキャン可能という。
NECでは、今回の小型化によって、例えば社員のテレワーク(在宅勤務)時の資料プリント用といった使い方提案もしている。なお、これまで通り、流通業・官公庁での資料プリント用途、学校の教室での資料プリント、生徒の手描き用紙のスキャン用途といった文教利用についても、訴求している。
複合機の4F150には、本体前面(左下)にUSBポート(タイプA)も装備しており、USBメモリー内部の資料のダイレクトプリントや、スキャンした文章の保存も行なえるようになっている。
購入後のスタートコスト(ランニングコスト)を抑えるために、初期内蔵トナーの容量も増量されているそうで、モノクロプリントでの比較では、カラープリンター4C150、複合機4F150ともに、従来モデルの800ページから、約2500ページへと、印刷可能枚数が拡大。省コスト化も図られている。