Bowers & Wilkins（B&W）は、初の完全ワイヤレスイヤホン「PI7」（市場想定価格￥39,600、税込）と「PI5」（市場想定価格￥24,552、税込）を6月25日（金）に発売する（PI7ホワイトのみ7月下旬発売予定）。どちらも、同社が誇るTrue Soundを完全ワイヤレスイヤホンで実現するため、異例ともいえる期間をかけて開発されたという。
フラッグシップモデルの「PI7」
フラッグシップモデルとなるPI7は、コーデックのaptX Adaptiveにも対応済みで、48kHz/24ビットのワイヤレス伝送も可能。ハイレゾ音源はもちろん、高音質ストリーミングサービスもハイクォリティに楽しめる。その際には、aptX Adaptiveでマスター側のヘッドフォンにオーディオ信号を送信し、マスター側からスレーブ側のヘッドフォンにはNFMI（Near-field Magnetic Induction）通信を用いて48kHz/24ビットのまま伝送するという。このふたつの技術によって、PI7は再生機器から耳に届くまで24ビットで伝送できる数少ない完全ワイヤレスイヤホンを実現したわけだ。
PI7はコンパクトなサイズの筐体にB&W製カスタムドライバーと、高域再生用のBA（バランスド・アーマチュア）ドライバーが搭載されており、それぞれを専用アンプで駆動するバイアンプ方式を採用している。この構成により、卓越したコントロールと最上級のダイナミクス、深みのある正確な低音を実現しているそうだ。
機能面では、周囲の環境を自動的に測定、分析、適応することで環境に応じた最適なノイズキャンセリング処理を行うANC（アダプティブ・アクティブ・ノイズキャンセリング）機能とアンビエントパススルー（外音取り込み）機能を搭載している。左右それぞれにマイクを3個搭載し、高精度なノイズキャンセリングと通話時のクリアーな音質を実現したわけだ。
9.2mmダイナミックドライバーを搭載する「PI5」
弟機のPI5は、TWS+（True Wireless Stereo Plus）技術を採用することにより、高品質で安定した通信を実現。ドライバーにはPI7と同じ9.2mのカスタム品を搭載。aptXコーデック対応で、CDクォリティの再生が可能だ。左右それぞれに2個のマイクを搭載、ノイズキャンセリング機能とアンビエントパススルー機能をシームレスに利用でき、高品位な通話も可能という。
どちらも複数のデバイスをペアリングできるので、スマートフォンでの音楽再生からノートパソコンでのオンライン会議に素早く切り替えるなど、必要に応じて各デバイスに簡単に再接続することもできる。
本体のバッテリー持続時間は、PI5が4.5時間、PI7が4時間。両モデルとも、ワイヤレスとUSB-Cケーブルによる充電に対応する充電ケースが付属しており、どちらも4回までフル充電が可能なので長時間の使用でも安心だろう。
またPI7の充電ケースには、ユニークな機能が搭載されている。飛行機で移動している時などに、3.5mmステレオミニまたはUSBケーブルで機内エンターテインメントシステムやパソコンなどの音源をケースに接続すれば、そのオーディオ信号をワイヤレスでPI7に再送信してくれる（コーデックはaptX Low Latency）。
「PI7」の主なスペック
●使用ユニット：バランスドアーマチュアトゥイーター、9.2mmダイナミックドライバー
●再生周波数帯域：10Hz〜20kHz
●対応コーデック：aptX Adaptive、aptX HD、aptX Low Latency、aptX、AAC、SBC
●バッテリー駆動時間：本体最大4時間、充電ケース16時間
●寸法/質量：W60×H57×D28mm/7g（本体）
「PI5」の主なスペック
●使用ユニット： 9.2mmダイナミックドライバー
●再生周波数帯域：10Hz〜20kHz
●対応コーデック：aptX、AAC、SBC
●バッテリー駆動時間：本体最大4.5時間、充電ケース20時間
●寸法/質量：W60×H57×D28mm/7g（本体）