オヤイデ電気から、フラッグシップ電源タップが2モデル発表された。型番と市場想定価格は以下の通りで、来週6月25日（金）に発売される。
MTB-4Ⅱ 市場予想価格￥66,000前後（税込、コンセント4個口）
MTB-6Ⅱ 市場予想価格￥85,800前後（税込、コンセント6個口）
左上が4個口コンセントの「MTB-4Ⅱ」で、右下が6個口の「MTB-6Ⅱ」
MTBシリーズは、オヤイデ電気のオーディオ用マルチ電源タップのフラッグシップモデルとして15年も続いているラインナップだ。その間に、ハイレゾ再生や高音質音楽配信の普及、D/Aコンバーターの進化など、音楽再生をめぐる環境は変化を続け、電源アクセサリーに求められる要素も変わってきている。
今回の2モデルは、そういった環境の進化に適応し、より多くのオーディオファンに長期間愛用してもらえるよう、細部にわたってブラッシュアップを施した製品になっている。
これまでのMTBシリーズでは、剛性の高い真鍮製筐体や電源コンセント等で振動抑制に重点を置いてきたが、新たにハネナイトワッシャーや削り出しPOM（ポリアセタール）樹脂ワッシャー等のパーツを採用し、異素材複合構成にすることで、筐体の振動や各パーツの共振点を効率的に分散・吸収。制振性をさらに向上させている。
AC電源のインレット部分には、新たに脱酸リン青銅素材にプラチナ＋パラジウムめっき仕様のPower Inlet PPを採用し、アース用配線材には精密導体102SSCにXLPE（架橋ポリエチレン）絶縁の3398-14を使用。内部接続端子には無酸素銅素材に銀＋ロジウムめっき仕様の丸端子を使い、徹底したアース周りへのこだわりを具現化したという。
真鍮製筐体にはマットブラック塗装を採用。ブラックフェイスのコンセントと共に、MTB IIシリーズの新しいオールブラックの外見は精悍で落ち着いた印象を与えてくれる。
MTB IIシリーズの主な特長は以下の通り。
●マットブラック塗装されたノイズに強い2mm厚の非磁性真鍮製筐体
●オリジナルコンセント「SWO-DX-ULTIMO」を並列配線にして使用
●筐体インレットは、脱酸リン青銅素材端子をプラチナ＋パラジウムメッキした「Power Inlet PP」を採用
●AC電源用内部配線には、スキンパス加工された「4N純銀2mm単線」を使用
●アース用内部配線には、精密導体102SSCをXLPE絶縁した「3398-14」を使用
●ハネナイト等を追加し、異素材複合構成にて筐体やパーツの共振点を分散して制振性を向上
●重要な内部の接点周りに電磁波吸収テープ「MWA-010T」を使用して接点周りの磁気歪みを軽減
●3点、4点支持選択可能特製真鍮スパイク付属