ソニーから、ハイスピードのデータ転送とタフ仕様を両立させたポータブルタイプのSSD「SL-M」シリーズが、6月19日に発売される。容量は500GB、1TB、2TBの3種類をラインナップする。価格はオープン。

SL-Mシリーズ
500GBモデル オープン価格(想定市場価格¥25,300前後)
1TBモデル オープン価格(想定市場価格¥40,700前後)
2TBモデル オープン価格(想定市場価格¥72,600前後)

 今回発表のSL-Mシリーズは、現行の高耐久SDメモリーカード「SF-G」シリーズが具えている、強靭性、防水性、防塵性(IP67)といった仕様をまとったポータブルタイプのSSD。

 近年、ポータブルタイプの記録装置は、HDDからSSDへの転換が進んでいるそうで、中でも500GB以上のモデルの売れ行きは好調だといい、そこでソニーではSDメモリーカードで培った高耐久仕様のSSDをラインナップし、市場に投入することになった。

 対パソコンでのデータの書き込み(W)、読み出し速度(R)は、ともに1000MB/sを実現しており、一般的にカメラ機器などに使用されることの多いSDカードのUHS-II仕様の製品に比べても、3倍以上の高速性を持っているのが分かる。

 さて、本モデルがどれだけタフか、ということについてはまず、本体はアルミの一体成型ボディにより、衝撃吸収性を高めており、万力を使ったテストでは、本体全面で6000kgfの負荷をクリア。本体中央部分でも2000kgfの負荷に耐える仕様になっているという。つまり、落としても踏んづけても、内部のデータは保護されるようになっている。さらに、内部に搭載される基板はフローティング構造を採用することで、ボディにかかる衝撃を吸収するような工夫も施されている。もちろん、コネクター部の抜き挿し性も高められているそうだ。

 前面とリア(コネクター部分とその反対側)には、タフモデルのイメージカラーでもある黄色があしらわれ、手書きのメモなどを本体に挟んでおけるように、黄色のバンドも同梱される。

 ソニーとしては、デジタルスチルカメラユーザーのデータ保存用途(バックアップ)を想定しているが、加えて、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のゲーム機「PS4」「PS5」での動作確認もとれており、同モデルでの拡張ストレージとしての使用も推奨している。PS4のゲームソフトをSSDに記録し、PS5に接続して、SSDからゲーム起動してのプレイも楽しめるそうだ。

 そのほか、ダウンロード特典として、SSDに記録(保存)してあるデータが読み出せなくなった場合に、可能な範囲で復旧するソフト(Win用、macOS用)を使うこともできるという(exFAT、FAT32でフォーマットされている場合のみサポート)。