バッファローは6月3日、オンライン発表会を開き、同社が展開するWi-Fi6対応のルーター、中継機の全機種に対して、「Wi-Fi EasyMesh」へ対応すると発表した。

 同社では1999年以降20年以上にわたってWi-Fi関連商品を販売してきており、累計出荷台数は約5600万台、19年連続販売台数ナンバー1という実績を誇っている。

 最近のWi-Fi6(11ax)対応製品についても、規格が策定されてすぐの2019年より各モデルを開発・販売してきており、業界でも同規格をリードしてきているという。

 そして昨年のコロナ渦を経て、ユーザーのライフスタイルの変化(=ステイホーム、テレワーク、オンライン学習などなど)、ハードの変化(パソコンからスマホ、タブレットへ)などによって、家庭でのWi-Fi利用は高まり、今後Wi-Fi市場はますますの伸長が予測されているそうだ。

 同時に、日本国内においては自宅(家庭)でのWi-Fi利用におけるニーズ(ウォンツ)は、通信速度よりも通信の安定性(電波の到達距離)へとその比重が高まっていることもあり、ルーターだけでなく、中継器の需要も増加しているということだ。中でも、親機(ルーター)と連携して、家中を網のように網羅するメッシュ中継に対応する機器も各社から販売されており、現在では中継器の市場の約36%がメッシュ対応モデルになっているという。

 そうした背景を踏まえバッファローでは、そのメッシュ機能に対応し、家中(家庭)でのWi-Fi接続を、より簡単に、より安定して、より高速に行なえるよう、メッシュの標準規格となる「Wi-Fi EasyMesh」に、同社が展開しているWi-Fi6対応ルーター・中継器の全製品において対応する、という今回の発表につながった。

 ちなみにそのWi-Fi EasyMeshには、策定時期・内容によって、R1・R2という種類があるが、バッファローでは、高速ローミング(11r)やセキュア通信・WPA3対応など、より多くの機能を内包するR2をサポートしている。最近のスマホでは、ルーター・中継器から、通信安定性の高い機器への接続切替え指示(=ローミング・11v)を受け取れる製品(iPhone 11/SE/12など)も登場している。

 加えて、バッファロー独自の仕様として、周囲の状況に応じて通信環境のよいバンド=2.4GHz、5GHzを自動的に選択する機能も搭載されている。

 現在、バッファローがラインナップするWi-Fi6対応機器については、下記の日程にてバージョンアップを行ない、Wi-Fi EasyMesh対応を果たすという(無償)。

●Wi-Fiルーター(アップデート時期)
WXR-6000AX12S 2021年8月
WXR-5950AX12 2021年8月
WXR-5700AX7S 2021年7月
WXR-5400AX6 2021年7月
WSR-3200AX4S 2021年7月
WSR-1800AX4S 2021年6月中旬
WSR-1800AX4 2021年6月上旬
※5950AX12、5400AX6、1800AX4は販売終了

●中継器(前 同)
WEX-1800AX4 2021年6月上旬
WEX-1800AX4EA 2021年6月上旬

 そして、Wi-Fi EasyMesh対応ルーターとして、プレミアムモデル「WSR-5400AX6S」、およびエントリーモデル「WSR-1500AX2S」の発売もアナウンスされた。5400AX6Sは6月下旬発売、1500AX2Sは9月ごろの登場となる。価格はオープンで、5400AX6Sの想定市場価格は¥16,280前後となる(1500AX2Sは未定)。5400AX6Sについては発売後、7月を目途にWi-Fi EasyMesh対応へのアップデートが行なわれる予定だ。

▲プレミアムモデル「WSR-5400AX6S」

▲エントリーモデル「WSR-1500AX2S」