パナソニックでは、「クリエイターに寄り添うLUMIXが、クリエイターと共に創り上げていく場所」をコンセプトにした「LUMIX BASE TOKYO」を東京・青山にオープンした。
同社がデジタルカメラのLUMIX(ルミックス)を発売して、今年10月で20周年を迎える。その間、デジタル時代の新たな写真文化への貢献をビジョンに掲げ、写真家や映像クリエイター、カメラ愛好家に向けた様々な製品を発売してきた。
2019年4月にはプロの写真家やカメラ愛好家との絆を更に深めるためのスポットとして「LUMIX GINZA TOKYO」をオープン。最近はコロナ禍の影響もあって休館していたが、今回青山に移転、新たな展開を図ることになったそうだ。
そもそも青山を選んだのも、動画・静止画の映像クリエイターが多く集まる場所だからだという。そういったメリットを活かして、LUMIX BASE TOKYOから様々な除法を発信していきたいという狙いがあるようだ。
そのために、LUMIX BASE TOKYOは製品展示だけでなく、制作のワークフロー提案や可変式のスタジオ展示など、クリエイターにとって、新しい体験・撮影ができるアップデータブルな施設を目指しており、製品や撮影に関するセミナーの開催も予定しているそうだ。
そんなLUMIX BASE TOKYOは、写真や映画スタジオのような白壁で囲まれた室内に白木の什器が置かれた開放的な空間で、大きく3つのエリアに分けられている。
エントランスを入って右手、部屋の中央には最新モデル「GH-5M2」を始めとするリミックスのデジタルカメラが並んでいる。これらはすべて実際に触ることができ、本体の重さや手ざわり、操作性を確認できるのも嬉しい。展示されていない製品もデモ機を準備しているので、お目当てのモデルがある方は受け付けに相談してみるといいだろう。
さらに来場者の中にはレンズで悩んでいる方も多いということで、LUMIX BASE TOKYOでは交換レンズのラインナップも揃えている。こちらも受け付けに相談すれば気になるレンズを用意してくれるので、そのレスポンスを確認できるはずだ(本体、レンズとも現行モデルに限る)。
さらにその右奥、壁際のデスクは動画、静止画の編集用スペースになっている。ここには、動画編集ソフトをインストールしたデスクトップPCや、静止画編集ソフト「Photoshop」をインストールしたパナソニック製ノートPCが置かれ、来場者が持参、またはLUMIX BASE TOKYOのスタジオで撮影したデータの編集作業が可能。デスクトップ用にはEIZOのプロ用モニターも準備されている。
続いてLUMIX BASE TOKYOの正面と左手側は撮影用ブースが準備されており、静止画・動画の体験撮影が可能という。動画用としてはルミックスのカメラに加え、集音用マイクからスイッチャーや配信用設備まで備えられており、ここからライブ配信もできるようになっている。
マイクはゼンハイザー製で、他にも照明機器やジンバル・スタビライザーといった撮影に不可欠な機材も実際に使える状態でスタンバイされている。これらも各メーカーの協力を得てショウルーム的に展示されているとかで、常に最新モデルが体験できるというから嬉しい。
上記のスタジオや編集設備は来場者用に解放されており、空いていれば予約なしで使ってかまわない(目安としては1時間前後を想定している模様)。スタッフが使い方を教えてくれるので、動画編集に興味のある方はLUMIX BASE TOKYOを訪ねてみるのもいいだろう。
同社ではLUMIX BASE TOKYOのオープンを機に、ルミックスとクリエイターとの間で新しい関係を生み出していきたいと考えているという。LUMIX BASE TOKYOを「クリエイターの活動拠点」として活用し、「クリエイターと共に作り上げる」ことを目指していくのだろう。
また今回、同社のプロカメラマン向け「ルミックスプロフェッショナルサービス」のオフィスもLUMIX BASE TOKYOに併設されている。このサービスは4年前に秋葉原でスタートし、プロカメラマンへの無償レンタルや修理サポートを展開している。
LUMIX BASE TOKYO
●住所:東京都港区南青山2丁目11-17 第一法規ビル1F
●アクセス:東京メトロ銀座線・半蔵門線・都営地下鉄大江戸線「青山一丁目」駅より徒歩3分、東京メトロ銀座線「外苑前」駅より徒歩3分
●営業時間:11:00~19:00
●定休日:月曜日・年末年始