【HiVi夏のベストバイ2021 特設サイト】アクセサリー部門 第1位 ユキム・スーパー・オーディオ・アクセサリー PNA-RCA01

パナソニックの「USBパワーコンディショナー」の設計者、山﨑雅弘氏が独立し、「それまでの思いをすべて投入して開発した」（山﨑氏）、RCA型の高周波ノイズ吸収器。完全非磁性、電波吸収剤の採用、表面塗装処理、空中配線……と、音に徹底的にこだわった。「表面塗装は大阪八尾の町工場のおやじさんに頼みました。表面処理で電子の流れ方が変わり、音が変わりました」（同）。そんな努力は音に見事に反映。明瞭にして、伸びがクリアー。輝ける光沢も聴ける。

ユキムが「楽音俱楽部（らくおんくらぶ）」の主宰者・山﨑雅弘とのコラボレーションで作り上げたデジタル機器が発生する高周波ノイズを吸収するアクセサリー。山﨑氏の理論と経験に基づいて吟味されたオーディオグレードの抵抗とコンデンサーを黄銅から削り出したケースに封入。この部分で不要なノイズだけを解消する。1個遣いでもその効果は歴然。ノイズフロアーが下がり静寂感が増すことで音のディテイルが克明になり、鮮度感の向上も実感できる実用性の高い製品である。

本品を開発した人物は、元大手メーカーのエンジニアで、LANやUSB端子に挿すノイズ対策アクセサリー（コンディショナー）を生み出してきた。今回は地道な研究結果からアナログ／デジタル双方に有効なRCA端子型アイテムを誕生させた。高周波ノイズの除去／吸収が狙いで、LまたはRのいずれかに差し込めばよい。この手のアクセサリーは多種多様な製品が市場に出回っているが、個人的には本品が決定版という印象。絵にも音にも効果大。

直径が17mmほどの高周波ノイズ除去フィルター。むろんオカルト際物プラシーボの類ではなく、あのUSBパワーコンディショナーを手がけた元パナソニック社のエンジニア、山﨑雅弘氏が新しくつくったもの。アナログ/デジタルのオーディオ機器全般が備えるRCAピンジャック端子に差し込んで、有害なノイズをシャーシグラウンドへ落としてしまおうという仕掛けである。空き端子なら入力でも出力でもかまわない。ただし通電中の抜き差しは最小限に。

ノイズ吸収アクセサリーとしては、USB接続タイプが多いが、本機はRCA端子に接続するタイプのもの。高周波ノイズ吸収のためのコンデンサーや抵抗、そして削り出しの真鍮製プラグなど、ノイズ低減と音質に配慮したパーツが吟味されている。自宅のAVセンターでアナログ入力／出力端子とデジタル同軸入力端子で試してみたが、いずれも音場の見晴らしのよさを確認できた。わが家の場合ではデジタル同軸入力端子が特に効果的だった。

本部門で高評価を持続したパナソニックのUSBアクセサリーSH-UPX01の開発に携わった山﨑雅弘氏が独立して、今度はRCAプラグ形状のノイズ吸収アクセサリーを作り出した。筐体はイギリスLCR社のスチロールコンデンサーとアムトランスの非磁性炭素被膜抵抗、真円削り出しプラグにより構成され、高周波ノイズを吸収する。D/Aコンバーターやアンプなど幅広い機器に使用可能で、聴感上のノイズフロアー低下に大きな効果を発揮する。

オーディオ機器のRCA端子に接続することで、デジタル回路やスイッチング電源から生じる機器内部の高周波ノイズが抑えられるノイズ吸引アタッチメント。約3MHz以上の高周波ノイズを抵抗とコンデンサーの直列回路で吸収し、真鍮製のプラグに落としこむ仕組みだ。実際、AVセンター（AVアンプ）で試してみたが、その効果は歴然。接続すると音の鮮度、情報量に余裕が生まれ、声、楽器ともに質感が向上する。1度使うと手放せなくなる逸品だ。

パナソニックでAV機器のオーディオ回路設計に携わっていたベテラン・エンジニア山﨑雅弘さんが開発したプラグ・ノイズ・アブソーバー。耳で選んだコンデンサーと抵抗の高級品、真鍮削り出しのプラグを採用し、機器内部のノイズを吸収しようというアクセサリーだ。プリアンプの空いている入力端子やソースプレーヤーの出力端子などに挿してテストしてみたが、やはり安価な製品で大きな効果が確認できた。音場がスムースに広がり、描かれるサウンドステージがスッと静かになる。

RCAプラグ型のノイズ吸収アクセサリー「プラグ・ノイズ・アブソーバー」。抵抗短絡型ではなく、コンデンサーと抵抗の直列回路にて高周波ノイズを吸収し、また真鍮削り出しのプラグ部にて消耗させる狙いだ。イギリスLCR社製オーディオ用スチロールコンデンサーとアムトランスの非磁性炭素被膜抵抗（AMRG 2W）を採用。機器の空き端子に装着するのだが出力端子にも装着できる利点がある。純度感の高い画質、音質が得られる。