ヤマハは、2020年と2021年に発売したAVセンターの「RX-V4A」「RX-V6A」「RX-A2A」について、無償の基板交換を実施すると発表した。申込方法等の詳細は、今年9月頃にウェブサイト等で発表される。

 この3モデルはファームウェアアップデートでHDMI2.1の機能である4K/120p入出力への対応を予定している。しかし、次世代ゲーム機の「Xbox Series X」やグラフィックボードNVIDIA「GeForce RTX30」シリーズからの4K/120p信号において、AVセンターに入力した際に映像や音声が出力されない問題が明らかになり、これらに対応するためにはハードウェアの交換が必要となることが判明した。

 これを踏まえヤマハでは、Xbox Series XやNVIDIA GeForce RTX30シリーズとの接続による4K/120p入出力に対応するために、無償の基板交換対応を予定している。基板交換は開始月から24ヵ月間無償で実施する予定だ。

 なおこの3モデルは、現時点で4K/60pのHDR信号に対応済みで、それらの映像を使った多くのゲーム機器では通常通り使用できる。Xbox Series XやNVIDIA GeForce RTX30シリーズの4K/120p映像信号を使わないユーザーは、基板交換も必要ないとのことだ。

 また5月13日に発表されたAVENTAGEシリーズの上位モデル「RX-A4A」「RX-A6A」「RX-A8A」ではこの問題は発生しないので、基板の交換は必要ない。ファームウェアアップデートのみで、HDMI2.1規格の映像を楽しめるという。