アキュフェーズから、CDプレーヤーの最新モデル「DP-450」が発表された。予定売価¥360,000(税別)で、6月の発売を予定している。

 DP-450は、上位モデル「DP-570」で培った技術を惜しみなく投入し、高い性能と音質を実現したCD専用プレーヤーとなる。DP-570で開発したSACD/CDドライブの技術を応用したCD専用ドライブを、DP-450専用に新たに開発したという。

 CDに刻まれた情報を残さず読み取るためには、対物レンズ・アクチュエーターを振動から守ることが大切になる。DP-450では数々の実験を繰り返し、共振周波数での振動の伝達を大幅に抑える専用の弾性ダンパーを開発した。この弾性ダンパーが対物レンズ・アクチュエーターに伝わる振動を大幅に削減し、ディスクに刻まれた情報を高い精度で読み取ってくれる。シールド構造が強化された大型ブリッジは、ディスクの回転音や風切り音を抑え、回転機構を感じさせない静寂性を実現しているという。

 同じくDP-570から継承した「MDS+方式D/Aコンバーター」は、デバイス単体の変換誤差を削減し、性能を向上させる独創的な回路となる。DP-450ではESS製「ES9026PRO」を4回路並列で駆動することで、原音に忠実なアナログ信号に変換している。また、好みの曲順で音楽を楽しめるプログラム演奏機能も搭載済みだ。

 DP-450の主な特長は以下の通り。

●新開発CDドライブメカニズム
 ドライブメカは従来の構造に加え、ブリッジの大型化と本体とプレートの間に連続気包体を挟んだ三層構造にする事により、周囲へのディスクの回転・振動音を伝わりにくくした。

●高性能磁石でディスクを強固に固定
 チャッキング用マグネットにネオジムボンド磁石を採用。8極着磁ヨークとすることで、ターンテーブルとディスクを均等かつ強固に固定し、面ブレを低減。

●光学ピックアップの振動特性に配慮した、制振、防振、低重心構造
 ドライブメカを支えるシャーシ構造を7点構造から2点構成の高剛性一体化構造に変更。更に、弾性ダンパーを新開発し、防振性能を高めた。

●ES9026PROを採用
 上位モデルの流れを汲むESS社のDACチップ「ES9026PRO」を使い、4回路並列駆動するMDS+方式を採用。

●上位モデルのDirect Balanced Filter回路を踏襲
 Direct Balanced Filter回路は、DP-570の回路を踏襲し、ポストフィルター用ICも高性能オペアンプ「LME49720」 をシリーズで初採用。

●USB-DACがMarkerless DSDフォーマットに対応
 USBドライバーがVer.3になり、DELAのMarkerless DSDフォーマットに対応。