映像配信サービスhuluのオリジナルドラマ『huluオリジナル 息をひそめて』(4月23日~配信開始)の完成披露試写会が4月13日(火)、作品の舞台ともなった多摩川沿いにある109シネマズ二子玉川にて行なわれた。これは全8話のオムニバス作であり、登壇したのは1・8話に出演の夏帆、2話に出演の萩原利久、4話に出演の蒔田彩珠、1・7・8話に出演の斎藤工、そして中川龍太郎監督ら。司会は、伊東さとりだ。

 本作「息をひそめて」は、コロナ禍によってまさに自粛・我慢の一年となった昨年2020年の状況を、多摩川の傍で暮らす市井の人々に焦点を当て、全8編のショートストーリーでつないだヒューマンな作品。

 本作の企画意図を監督は、「テーマの本質はコロナではなく、もともとあったさまざまな問題や歪みが、コロナ禍によって顕在化してきたことを受け、まさに今この瞬間を、ドキュメンタリーのように切り取って作品として出すことに意味があると思い、取り組んだ」とコメントしていた。

 斎藤工も、司会より本作への出演の感想を聞かれた際、「まるでドキュメンタリーのような感覚で、いまそこにある空気感を、監督が丁寧に掬い取って映像化した作品です」と監督の意をくみ取った見事なコメントをしていた。

 ちなみに本作では、コロナという状況の中、変わってしまったもの、それでも変わらないものというテーマも内包しており、永久不変の変わらないものを多摩川に落とし込んでいるそう。「コロナという危機的な状況の中、どういう人間であろうと、その人の本質が露わになるなと感じることが多くありました。そのように、人間は慌てふためいてしまうけど、じゃあ変わらないものは何だろうと考えた時に、そうだ、太古の昔から変わらないのは多摩川の流れで、自分たちはその変わらないものに包まれながら生きているんだ、と気づいて。それを、この作品の軸として描けるといいなと思った」と、本作へ込めた思いを語っていた。

 本作への出演の感想を聞かれた夏帆は、「多摩川はこんなにも美しい場所だったんだと、改めて気づかされました。あまりにも自分の日常に馴染みすぎていて気がつかなかったと思うんです。これまで当たり前のように見過ごしていたものにこそ、美しさがあるんだと、本作に出演して、気づくことができました」と嬉しそうに話していた。

 蒔田は、「セリフも登場人物も少ない物語なので、どういう映像になるんだろうって思っていたんです。でも、完成した作品を観て、言葉(だけ)が大事というわけではないんだなと感じました。現場では、お父さん役の光石(研)さんのおかげで、元気をもらって明るく楽しく頑張れました」と現場でのエピソードを語っていた。

 なお、中川龍太郎監督のインタビュー記事は、4月17日発売の「HiVi5月号」に掲載予定。

『Huluオリジナル「息をひそめて」』

【配信】2021年4月23日(金)独占配信スタート!
全8話一挙同時配信

【各話タイトル】
第1話「人も場所も全ては無くなる」…………………夏帆、斎藤工
第2話「帰りたい場所が、ずっとなかった」…………石井杏奈、萩原利久、長澤樹
第3話「君が去って、世界は様変わりした」…………村上虹郎、安達祐実、横田真悠
第4話「この町のことが好きじゃなかった」…………蒔田彩珠、光石研
第5話「たまに遠く感じる、君のことが」……………三浦貴大、瀧内公美
第6話「あなたの速さについていけないことがある」瀧内公美、三浦貴大
第7話「誰のために歌うの?」…………………………小川未祐、斎藤工
第8話「この窓から見える景色が、僕の世界だ」……斎藤工、夏帆

【監督】中川龍太郎
【脚本】中川龍太郎、高田亮
【音楽】haruka nakamura
【撮影監督】上野千蔵
【エグゼクティブプロデューサー】長澤一史(HJホールディングス)
【チーフプロデューサー】茶ノ前香(HJホールディングス)
【プロデューサー】中村好佑(HJホールディングス)
【プロデューサー】佐野大(SPOON)
【制作プロダクション】SPOON
【製作著作】HJホールディングス

夏帆 ・石井杏奈・村上虹郎・安達祐実・斎藤工 出演のオムニバスドラマ!Huluオリジナル「息をひそめて」<本予告編>【2021年4月23日(金)独占配信!】

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