パナソニックから、4K液晶テレビ・4K VIERAの新製品、3シリーズ6モデルが発表された。発売は4月下旬より順次行なわれる。ラインナップと価格は下記の通り。

<JX950シリーズ>
TH-65JX950 オープン価格(想定市場価格¥350,000前後) 4月下旬発売
TH-55JX950 オープン価格(想定市場価格¥270,000前後) 4月下旬発売

TH-65JX950

<JX900シリーズ>
TH-65JX900 オープン価格(想定市場価格¥290,000前後) 4月下旬発売
TH-55JX900 オープン価格(想定市場価格¥200,000前後) 4月下旬発売

TH-65JX900

<JX850シリーズ>
TH-49JX850 オープン価格(想定市場価格¥180,000前後) 4月下旬発売
TH-43JX850 オープン価格 2021年夏発売

TH-49JX850

 今回のラインナップはそれぞれ「HX950シリーズ」「HX900シリーズ」「HX850シリーズ」の後継モデルで、画質・音質の処理にAI機能を組み込むことで、さらなる高画質・高音質化をはかっているのが特徴(JX900/JX850はAuto AI音質に非対応)。操作性についても改善が行なわれていて、リモコン内蔵のマイクで、Googleアシスタント、Amazon alexaによる音声操作&検索が素早く行なえるようになった。

 フラッグシップJX950シリーズは、独自構造の高輝度ディスプレイをHX950に引き続き搭載。4K液晶テレビのフラッグシップモデルに相応しい高コントラスト映像と、薄型でスタイリッシュなデザインを両立させている。

 今回、映像&音声処理にAI機能を組み込んだのが新しく、「Auto AI画質」「Auto AI音質」として訴求している。映像については、放送や映画など100万を超えるシーンを集めたデータベースを元に、それをAIに学習(Deep learning)させることで、表示する映像をAIが自動判別。シーンに合わせて最適な画質としてくれるようになる。使い方は簡単、映像メニューの中に「シネマ」や「スタンダード」と並んで新たに「Auto AI画質」モードが追加されているので、それを選択するだけだ。コントラストが強化されて、メリハリのある映像になる。

新搭載の「Auto AI画質」「Auto AI音質」モード(※写真は試作機のもの。製品版では変更の可能性もあり)

 音声についても同様で、AIが自動判別して音場や音質(モード)を調整。シーンに合わせたサウンドが楽しめるようになる。JX950にはHX950と同じくイネーブルドスピーカーが内蔵されているので、それを使いつつセリフのリフトアップ効果も感じられるようになっている。

 なお、高画質化技術「ヘキサクロマドライブ」も進化しており、特にHDRコンテンツの表示時に、高輝度部(明るいところ)の色の再現性を向上させているそうで、色味が飛ぶことなく、鮮やかに楽しめるようになるという。

 バックライトと信号処理をWで制御する「Wエリア制御」も進化していて、今回は特に暗部の再現性(=階調表現)の向上に力が注がれており、黒の沈めながらもそこにあるディテイルを視認できるような映像が見られるとのことで、本シリーズでは、暗部・明部ともにさらなる画質アップが果たされている。

 また、録画面では別途外付け(USB)HDDを接続すると、2番組同時録画が可能で、JX950(JX900、JX850も同様)では4K放送の2番組同時録画も可能になった点が進化ポイントとなる。

 そのほか、HDR規格は最新の「HDR10+ ADAPTIVE」をサポートし、HDMI2.1機能対応(4K/120p映像入力対応)、パナソニックおススメの転倒防止スタンドといったフィーチャーがある。リモコンは(テレビとの)Bluetooth接続対応となり、リモコンをテレビに向けなくても確実な操作が行なえるようになった。ネット動画用のダイレクトボタンも6つ搭載する。

リモコンはBluetooth仕様となり、ネット動画をワンタッチで視聴できるように、6つのダイレクトボタンも装備された

 JX900シリーズは、主に、JX950搭載の高輝度ディプレイ、Auto AI音質、イネーブルドスピーカー、スタンドのスイーベル(首振り)機能を除けば、ほぼ同等の仕様と言える4K液晶のハイエンドモデル。Auto AI画質をサポートし、イネーブルドスピーカーは非内蔵ながらドルビーアトモスの再生に対応する。

 JX850は、JX900とは筐体構造、スタンド形状(転倒防止機能は組込み済)が異なる兄弟モデルで、リビング、パーソナルで使いやすい49型、43型をラインナップするシリーズ。ゲームモード対応がJX950/JX900よりも強化されていて、4K/120p映像入力(これはJX950/JX900も対応)に加え、43JX850はVRR(画面割れを防ぐ機能)、AMD FreeSync Premium(対応グラフィックカードとの接続時に、スムーズな表示が可能になる)もサポートしている。ちなみに、入力機器からの信号(情報)に連動して、映像モードを自動的に低遅延モードに切り替える「ALLM」は、3シリーズとも対応している。