オーエスプラスeは、OS SCREENブランドにて、4K対応のスクリーン生地「ウルトラビーズⅢ アキレイ(生地型式BU301)」を開発したと発表した。

 ウルトラビーズⅢ アキレイは、スクリーン表面にサイズの異なる微細な光学レンズガラス球を独自の配合による塗装で仕上げた、回帰型特性を持つスクリーンのフラッグシップモデル。

 オーエスグループでは1990年代から回帰型スクリーンの開発に取り組んでいるそうで、今回発表のウルトラビーズⅢ アキレイは、3代目のウルトラビーズスクリーンになるという。

 開発は、これまで培ってきたノウハウを結集し、2年以上の歳月をかけて行なったといい、リビングのような少し明かりを残した環境下でも、シャープでクリアな映像が楽しめるとしている。

 ゲインについては、従来のウルトラビーズ「BU201」の2.7より抑えつつ、「BU202」の1.5から白飛びが起こらない最大値とするゲイン2.02に設定。白のピークがきっちりと再現し、明るい映像を描写する、という。

 一方、ゲインを上げることで影響を受けやすい黒の表現もしっかりと再現し、奥行感あるダイナミックな映像表現を可能にしているそうだ。

 色再現については、特に寒色系の表現に優れているそうで、青空などブルーの抜けるような表現が特徴になるという。

 なお、回帰型スクリーン――入射光と同じ方向に光が戻る特性を持つ――であることから、周囲光の影響を受けにくく迷光対策に有効で、リビングにおける2WAYシアターとしても好適、とメーカーでは謳っている。

 特に、ステイホームの浸透した現在、完全遮光のしにくいリビングなどで大画面を楽しむためのスクリーンとして、ウルトラビーズⅢ アキレイを使えば、映画やスポーツ観戦、アニメ、ゲームなど手軽に大画面で楽しめるようになる、としている。

 今後、スクリーンを取り付ける機構とのテストを重ね、今春発売へ向けて開発を進めていくということだ。

ウルトラビーズⅢ アキレイの主な仕様
生地型式:BU301
発売時期:今春発売予定