スタックスから、同社が展開するイヤースピーカー(ヘッドホン)用のドライバー・ユニット「SRM-500T」が発表された。発売は3月22日。価格は¥132,000(税込)となる。

 SRM-500Tは、2月に生産終了が発表された「SRM-006tS」の後継となるモデル。初段にSTAXカスタムメイドのローノイズDUAL FET、出力段に真空管を採用した、ミドルクラスのモデルとしては、役11年ぶりのフルモデルチェンジになるという。

 SRM-500Tでは、同社伝統の回路設計を踏襲しながら、電源の効率化を進めることで、音質向上を狙っているそうで、従来の高電圧回路用に加え、新たに低圧回路用の巻線を設けた新設計の電源トランスを搭載。この低圧巻線の採用により電源の効率が向上し、前モデルなどと比べて、省電力化を実現したという。

 また、シャーシについても、剛性をアップした新型を採用。非磁性アルミの使用とあわせ、振動や磁気などの外来ノイズの影響をさらに抑制する構造としているそうだ。

 入力端子はRCAとXLRの2系統を備え(排他使用)、組み合わせる機器にあわせて選択できる。そのほか、カスタムメイド二重軸4連ボリュームや、RCA入力のパラレルアウト機能の搭載、信号回路にカップリングコンデンサを使用しない完全DCアンプ構成といった、STAXならではのフィーチャーを受け継いだ構成としている。

SRM-500Tの主な特徴
形式:初段FET+真空管出力段採用ハイブリッドDCアンプ構成
使用真空管:6FQ7/6CG7
周波数帯域:DC~90KHz(SR-L500 MK2 1台使用時)
増幅度:60dB
高調波歪み率:0.01%以下(1kHz/100Vr.m.s.出力時)
入力インピーダンス:50kΩ(RCA)、50kΩ×2(XLR)
最大出力電圧:300Vr.m.s.(1KHz)
バイアス電圧:DC580V
動作周囲温度 / 湿度:0~35℃/90%以下(但し結露しないこと)
入力端子:RCA、XLR(排他使用)
出力端子:RCAパラレルアウト端子
消費電力:38W
寸法:W195×H102×D376mm(ツマミなど突起物含む)
質量:3.4kg