ステレオサウンドNo.218(2021年春号)は、オーディオ評論家の音の“聴き方”をテーマにした「特集1」をメインに、約10万円から30万円までのスピーカーシステム4ブランド8モデルを比較試聴した「特集2」、新連載「オーディオショップ探訪」など、いつもどおりの盛りだくさんの内容でお届けいたします。
表紙を飾るスピーカーは、スウェーデン第二の都市、イェーテボリの近郊に本社を構えるMARTEN(マーテン)のParker Quintet Diamond Edition。前面と後面がわずかに傾斜したエンクロージュアに、5基のドライバーユニット(フロント側)と4基の低音拡張用パッシヴラジエーター(リア側)を搭載する、同ブランドの最新モデルです。

特集1
リファレンスディスクから紐解く
評論家の音の聴き方

さまざまなジャンルのオーディオ機器を試聴する際、どのような音楽ソースを選び、それらの曲をどのように聴いて、各種オーディオ機器の音の傾向や特徴を判断しているのか。この特集では音の“聴き方”をテーマに、6名の本誌オーディオ評論家に自らの考え方や試聴曲について執筆していただきました。「わたしの聴き方」と題したパート1では、オーディオ機器を試聴する際の基本スタンスや音質評価の基準などについて自身の考え方を、「わたしのリファレンスディスク」と題したパート2では、現在実際に使っている試聴曲(一人あたり10曲)の演奏・録音の特徴や聴きどころについて解説いただいています。本誌に掲載される製品試聴リポートの“読み方”の参考にしてください。

特集2
新世代エントリークラススピーカーの魅力

特集2では、エントリークラス、具体的にはペア価格が約10万円から30万円までのスピーカーシステムにスポットを当てます。本誌217号「ベストバイコンポーネント」の結果を見れば明らかなように、近年このクラスから、価格以上の価値を備えた魅力的なスピーカーが誕生しています。今回はそのなかから、いま注目して欲しい4ブランドのエントリークラス機計8モデルの比較試聴を行ない、このクラスの優れたスピーカーが備えている音楽再生能力を、二人の評論家による対談で明らかにしています。

そのほかの注目記事

①日本各地のオーディオショップを訪問し、その店のコンセプト、展示スペース、得意分野はもちろん、販売担当者の愛聴盤・推薦盤もご紹介していく新連載「オーディオショップ探訪」。第1回目は、アバックClassic馬車道店(神奈川県横浜市中区)とサウンドクリエイト(東京都中央区)です。

②デジタルファイル再生において現在話題になっている技術や方式を実際に試して、その有効な活用方法や音質向上効果を具体的にご紹介していく短期集中連載「傅 信幸と土方久明のファイル再生ワークショップ」。今回は次号からの本スタートを前に、デジタルファイル再生の現状、本連載の企画意図などについて、ご担当いただく傅 信幸氏と土方久明氏に対談していただきました。

「傅信幸と土方久明のファイル再生ワークショップ」新連載より読者のみなさまへメッセージ

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③魅力的なオーディオ機器の開発に携わったエンジニアやプロジェクトリーダーに、製品開発に込めた熱き想いや目指した目標、開発過程の苦労話などを語っていただく連載「つくりては語る」の第6回。今回ご登場いただくのは、アキュフェーズ、オーディオ・ノート、日本音響エンジニアリング(以上、日本)、コードカンパニー(英国)、クラッセ(カナダ)の製品開発責任者とエンジニアです。

「Exciting Components」では、クロスオーバーネットワーク回路が大幅な進化を遂げたYGアコースティクスのスピーカーシステムや、昨年日本上陸を果たしたばかりのギリシャ・イプシロンの大型モノーラル・パワーアンプ等、注目の新製品が目白押し。全9製品をご紹介いたします。

(ステレオサウンド編集部)

ステレオサウンドNo.218はステレオサウンドストアでもご購入が可能です。