明日(2021年3月1日)からスタートするWOWOW 4Kを受信するために左旋対応のBSアンテナを設置、無事4Kチャンネルが写るようになったんだけど、なぜか肝心のWOWOW 4Kでブロックノイズ出まくり。その対策を相談しようにも、A-PABのコールセンターは土日が休みで、さてどうしたらいいのやら……、というのが前回の顛末。
実は昨夜、前編をアップしてからも、(ビールを飲みながら)4K放送をつらつら観ていたわけです。NHK BS4Kから民放系の右旋チャンネル、左旋回のQVCなど眺めていて、あることが気になりました。
それは、WOWOW 4KだけDMR-4W300の「信号品質」の振れ幅が大きいということ。「信号強度」は他のチャンネルと同じ70前後で安定しているのに、「信号品質」はWOWOW 4Kは65〜70の間で変動し、この数値が下がるとブロックノイズが発生しているのです。
「信号品質」が何を意味するのかは取説にも書かれていないけど、推測するにS/N比のようなものではないかと。で、「信号強度」が一定なのにここが変動するということは、何らかの外来要因があるのは間違いない。
そこでピンときたのが、室内配線に使っているアンテナケーブルが怪しいということ。わが家ではベランダのアンテナからケーブルを引っ張ってきて、隙間ケーブルで室内に引き込んでいます。屋外用ケーブルと隙間ケーブルについては今回新たに左旋対応品を購入していたんだけど、室内用には有り物を使ってました。
これは数年前に切り売りの5C-FBケーブルを使って自作したもの。右旋チャンネルは問題なかったし、左旋チャンネルもQVCが写ったのでなんとなくスルーしていたけど、よくよく考えたら両端のコネクターは当時の汎用品のままです。
左旋電波は帯域が高いということもあり、アンテナコネクターもSH(スーパハイビジョン)マーク付きを使うよう推奨されています。これはコネクターから発生するノイズを抑制するためとのことだけど、外来ノイズも遮断するような意味合いもあるかも。で、わが家の場合はそこから何らかのノイズが混入して「信号品質」が劣化していたのではないか(もちろん単純な接触不良の可能性も残っています)。
そこで改めて室内用のアンテナケーブル(もちろん左旋対応)をポチッとオーダー。本日午後に届いたアンテナケーブルで隙間ケーブルとDMR-4W300をつなぎ直したら、ブロックノイズもすっと消え、綺麗なテスト信号が映し出されました。これにて一件落着!
昨日の記事について「同じ機材を使っていて、うちではちゃんと写っているのに何だろう」とツイートしてくれた方もいらっしゃいましたが、原因はごくごく初歩的なことでした。心配してくれてありがとうございました! ということで、安心してお昼12時の放送開始を迎えられそうです。
ちなみに今回のBSアンテナ設置に関連したキャッシュアウトは以下の通り(すべて税込み、通販価格)。予想外出費もあったけど、結構お安く仕上がったんじゃないでしょうか。
●BSアンテナ BC45AS ¥5,320
●ベランダ取り付け金具 MV30ZC ¥3,349
●隙間ケーブル 1JW1FFS ¥2,130
●アンテナケーブル Postta ¥1,299(10m)+¥650(3m)
●ケーブルホルダー ¥699(30個セット)
●防振粘着マット ¥220(予備含む)
(取材・文:泉 哲也)