エミライから、FiiO Electronicsの耳掛け式のBluetoothレシーバー「UTWS3」が、2月5日に発売される。価格はオープンで、想定市場価格は¥9,900前後となる。今回発表のものはコネクターがMMCX仕様で、今後、カスタム2ピン(0.78mm2ピン)仕様の製品も予定されている(時期は未定)。

 UTWS3(MMCX仕様)は、左右分離型でかつ、耳掛け形状をしたBluetoothレシーバー。お手持ちのMMCXコネクター対応の有線イヤホンと組み合わせることで、手軽に完全ワイヤレスイヤホン化できるオーディオアクセサリーとなる。

 搭載するSoCは、定評のあるクァルコムの「QCC3020」であり、aptXコーデックをサポートし、左右のイヤホンがそれぞれプレーヤーと接続する「TrueWireless Stereo Plus」(TWS+)にも対応しており(対応機器と接続した場合)、接続安定性が高く、レシーバー部の電源の片減りも解消できるようになっている。

 ヘッドホンアンプについては別途、テキサスインスツルメンツ製の「TPA6140A2」が搭載されていて、低歪と高出力を両立させていることから、複数のドライバーを内蔵したマルチドライバータイプのイヤホンであっても余裕のある駆動が可能、としている。現行「UTWS1」に比べて、この専用アンプの搭載が大きな差分(進化)となる。

 また、FiiOが提供するアプリ、BTレシーバーコントロール用「FiiO Control」、および音楽プレーヤー「FiiO Music」に対応し、スマートホン側から本UTWS3のEQ調整、チャンネルバランス調整、各種オーディオ設定が行なえるようになっている。音量については、スマホと連動した調整のほかに、UTWS3専用の調整も可能で、好みの音量で楽曲を楽しむこともできる。独自設定はメモリーされるため、操作は一度でOKだ。

 イヤーフック部分には形状記憶合金が使われていて装着感を高めているほか、耳たぶの後部に来る本体(?)部分には物理ボタンが搭載されており、軽いタッチで動作するため、再生・一時停止・着信応答などの操作についても、簡単に素早く行なうことが可能だ。

 本体はIPX4の防水仕様となっており、ハンズフリー通話や、片耳仕様(再生)も可能。充電もできる収納ケースが付属する。

UTWS3の主な仕様
Bluetoothバージョン:BT5.0
Bluetoothチップ:QCC3020
アンプ部:TPA6140A2
ノイズフロア:8uV未満
出?(32Ω負荷時):25mW以下
出?(16Ω負荷時):38mW以下
SN?:100dB(A)
連続使用時間:TWS+接続時 7時間、TWS接続時 5.5時間、充電ケース併用30時間
対応Bluetoothコーデック:SBC、AAC、aptX
Bluetooth接続方式:TWS、TWS+
コネクター端子形状:MMCX
CVC 通話?ノイズキャンセル:デュアルマイクによる
耐水性:IPX4
音量調節:独立ボリューム(26ステップ)
付属品:充電ケース、USB Type-C充電ケーブル、クイックスタートガイド

https://www.fiio.jp/products/utws3/